『ゲームは楽しんでもらえることを必死で考えて作られている』
ゲームは大人が本気で考えて楽しめるものを作っています。
だから、楽しいと思う人が多くなるのは当たり前なんですね。
では、仕事や勉強をやりたくないと思う理由は何でしょうか。
それは、ゲームにあるような「楽しい」と思える部分が仕事や勉強にないから、というのが理由です。
この記事は、ゲームが持っている人に与える「快感」の要素を見つけ出して、仕事や勉強に当てはめる方法を書いています。
この方法を実践すれば、大きな目標を持って長期間頑張らなければいけない状態になっても、その過程を楽しめるようになるはずです。
過程は辛くて、つまらなくて、面倒なことばかりだと感じてしまう環境を改善しましょう。
まずはゲームが持っている「快感」の要素を分解して明確にしていきます。
ゲームが人に与える「快感」の要素はどこにある??
ゲームにおける「快感」を感じるタイミングを想像してみてください。
FPSならヘッドショットをしたり、チームで勝利したり、新しい武器が開放されたりですね。
その他のゲームでも同様ですが、共通する部分としては何かを「達成」した瞬間です。
そして、ゲームがやりたいと思えるのは「達成の間隔」と「達成の演出」が優れているからです。
小さな達成にも、本能的に気持ちいいと思えるような効果音や、映像で演出がされることによってそれが「達成」であることを認識することができます。
抽象的な話だと伝わりにくいと思いますので、「達成の間隔」と「達成の演出」ついて深く解説していきます。
①達成の間隔
共通している快感要素として一番大事だと思っているのが、「達成の間隔」です。
例えばFPSゲームであれば「ヘッドショットキルが何分おきにできるか」「何分おきに勝利できるか」などが達成の間隔となります。
格闘ゲームなら「超必殺技が何分おきに決まるか」「何分おきに勝利できるか」がそれにあたります。
「達成の間隔」は長いものだけでも、短いものだけでも面白くありません。
いつまでも達成できないのは面白くないですし、簡単に達成できることは「達成」ですらなくなってしまいます。
一番気持ちよく長時間プレイできるのは、10分、30分、1時間、3時間、5時間、10時間…と、大きさの違う目標が複数あって、それらがプレイ中に同時に進行しながら大小さまざまな達成感を味わえることでしょう。
しかし、仕事や勉強の達成がどこにあるかを考えてみてください。
10分で何か面白いことが起きるでしょうか?30分、1時間でもかなり厳しいように思います。
というか、1日に何か1つ快感を覚えるような達成が味わえたら良い方ではないでしょうか。
1か月間まったく何も起こらないなんてこともザラでしょう。
では、仕事や勉強中に本当に何も達成していないのかというと、それはあり得ません。
私の場合、大きな目標としてはブログで月間10万UUというのが1つの区切りなのですが、これが達成されるのはだいたい半年から1年です。
そこまで何も達成感が無い状態で続けられるわけがありませんね(笑)
アクセス0の状態から毎月100人が来てくれるようになり、1000人、3000人と増えていきます。
アクセス数だけでなく、1記事を書くにも「プロットを作成」だったり、「清書」だったり、たくさんの小さな達成をしています。
問題は、これらの小さな達成が誰に知られるわけでもなく忘れ去られてしまうことです。
他人だけでなく、自分も「達成」と呼ぶには小さすぎると見過ごしてしまいます。
勉強で言ったら、「英単語10個覚えた!」と言っても誰も喜びません。
誰も喜びませんから、自分も喜ばないという人が多いでしょう。
でも、よく考えてみてください。
英単語を7000語覚えると難関大学の受験に十分なレベルです。
「英単語10個覚えた!」という小さな達成が700回行われたら、東大も受験できる単語力ということです。
つまり、小~中サイズの達成を見過ごさないようにする必要があります。
そのためには、大きく時間のかかる目標から、10分程度で継続的に発生する達成まで、大量の「達成タイミング」を洗い出して言葉として明確に把握しておきましょう。
「英単語10個覚えた」ということが、達成であるということを自分に言い聞かせる準備をします。
このように見過ごされている小さな達成を、明確に達成として認識できる仕組みづくりが重要なわけです。
こんどは、その達成のタイミングで超豪快に喜び、できれば一緒に喜ぶことに協力してくれる人がいるといいですね。
次の項で説明するのがそれらの「達成の演出」についてです。
②達成の演出
もし、「英単語10個覚えた!」という達成で、
「あぁ…!勇者様、まことにありがとうございます。これで村が救われました…!」
「今夜はささやかながら宴のご用意をさせていただきます。ぜひ楽しんでいってください」
と村人が大喜びし始めたらどうでしょう?
そんなに喜んでくれるのであれば、700回くらいなんてことありませんよね?
楽しく誇りを持って英単語を覚えていくでしょう(笑)
ゲームの中では、村に悪さする悪党がいて、1時間ほどレベル上げして、装備を整えて、ダンジョンの奥で悪党を倒して、戻ってきたら村人が騒いでるという感じです。
1つのイベントで所要時間は2時間程度かもしれません。
そんな簡単なことで村人たちは宴を開きます。
我々プレイヤーは、強くなって課題解決して、それが楽しいわけですね。
だから、現実の世界でも小さな達成を大げさでいいから喜べば良いということです。
と言うと「そんな演技するみたいなやり方では心から喜べない」と考える人もいるでしょう。
いや、ほとんどの人がそう思うでしょう(笑)
しかし、ゲームだって仮想世界で作られたもので、現実に起こっていることではありません。
最近そういうゲーム多くないですか?
例えば、基本操作をチュートリアルで少しやっただけで、
「すごい…!はじめてなのに、こんな動きができるなんて…!」
とか言われちゃうゲーム。
もし、あれを不快だと思う人ばかりだったら、テスト段階で修正するだろうし、多くのゲームで褒めちぎるイベントが採用されるわけがありません。
つまり、隠れたニーズとして、
「嘘でも褒めて!!!」
という欲求があるということですね(笑)
それでは、小さな達成をした時に、嘘でも、演技でもいいから、達成を喜ぶ宴をあげる準備をしましょう。
村をあげての宴は無理ですが、例えば好きなお菓子を用意しておいて、
・英単語5個覚えたら1個食べて喜ぶ
・英単語10個覚えたら2個食べて喜ぶ
という達成タイミングを作ることにします。
単語カードを10枚分用意して、ペラペラめくりながら覚えます。
10枚中5個正解なら1個お菓子を食べて「よっしゃ!」と言います。
10枚全部正解することができたら2個お菓子を食べて「よっしゃーー!」と言います。
ガッツポーズもつけると良いでしょう。
アホっぽいですねぇ(笑)
でも、これが「快感ポイント」になります。
おいしいお菓子を食べることで、物理的にも快感ポイントを作れています。
「単語を7000語覚える」という目標を立てるのであれば、この方法で10個、50個、100個、500個、1000個と達成ポイントを用意して、それに見合った快感ポイントと適当な掛け声を用意しておきましょう。
ちなみに、10個の達成は10、20、30と毎回発生するようにします。
そして50個覚えたら10の達成と、50の達成で重複で良いでしょう。
つまり、1000個の段階では、10の達成、50の達成、100の達成、500の達成、1000の達成の5つがすべて押し寄せます。
どんちゃん騒ぎしましょう!(笑)
バカっぽいですねぇ。
でも、これが無いから行動量が少なくなったり、モチベーションが下がって挫折します。
超小さな達成による宴が大量に押し寄せる毎日を演出することができれば、苦労することなく行動量が貯まっていき大きな結果を生み出すことができるようになるでしょう。
一番小さな達成のタイミングを見つけて、そこに自ら快感ポイントを仕掛けてみてください。
まとめ
仕事や勉強を、ゲームのように楽しむ手順
①目標を持ったら、小さな達成から大きな達成までできる限り多く洗い出す
②10分、30分、1時間、3時間、5時間、それぞれの間隔で継続的に発生する達成を用意する
③達成のタイミングを逃さないようにする
④大げさに喜んで、達成に見合った報酬を用意して「演出」する
これで1つのことを長く続けることができるようになります。
私の場合、記事を書くとなると3時間かかりますが、記事が書けた段階だけ喜んでいては辛くてやっていけません(笑)
次の達成にまた3時間かかるわけですからね(笑)
でも、プロットを半分作るのに15分、プロット完成に30分、2連ほど文章を書くのに10分おきに達成が訪れるようにして、そのたびにお菓子を一口、よしっよくやった!と一声かけるとだいぶ精神的に楽しくなってきて、次もっと書こうという気になります。
コツとしては、通常時にお菓子を食べないことですね。
達成ポイントが比較的に「快感」でないといけないので、常時お菓子食ってたら何の意味もありません(笑)
ということで今回は以上です。ぜひお試しを!