自分に合う仕事を探すときや、何か自分でビジネスをしようとしたときに、
「好きなこと」と「できること」の重なることをやろう
という話が出てきますね。
その通りに考えると、8割以上の人がたどり着く答えは、
そんなものあったら苦労しない
ってことなんです(笑)
私もそう思った人間の一人です。
私の「好きなこと」の中には、仕事になったりお金をもらえるような「できること」なんてありませんでした。
ちなみに、「できること」っていうのは正確に言うと「他人よりもできること」です。
私が好きだと思うことは、みんなも好き。だから競争が激しく「できること」と呼べるような技術を持っていないという感じでした。
ここでさらに考えを深めると出てくるのが「やりたいことより、できることをやろう」という考え方。
これもまた当てはまるときもあれば、当てはまらない時もある難しい言葉です。
できることばかりやっていると、小さな結果がでると満足したり、すぐに飽きたりします。
また、人生全体で見た時に、好きなことが大事にされないまま終わってしまう可能性すらあります。
今回は、好きなことややりたいことと、できることやできないことの関係を明確にし、どんな仕事を選んでいけば良いのかについてお話していきます。
もくじ
そもそも「できること」しか仕事にできない
まず明確にしておかないといけないのは、
そもそも「できること」しか仕事にできない
という事実です。
仕事を考えるときに「やりたいことよりできること」というのは、やりたいことをやるなという意味ではありません。
仕事になるのは「できること」のみだから、できることの中から選んでね。という意味です。
私はビジネスで上手く行った後、いくつか好きなことをテーマにビジネスを展開しようとしましたが、失敗しました。
ゲーム実況なんかが典型的な失敗例ですね。笑える系の実況やろうと思ったんですがトークが苦手で無理でした。
あとは、1日1記事で長く続けようとしたブログとか。長期的に同じことやるの苦手なんですよね…(笑)
このように、できないことが構成に含まれる仕事では稼げた試しがありません。
できることで構成されていれば、難なく稼げます。
当たり前の話なんですが、どうしても挑戦したり、意地になってしまったりで、できないことをやろうとしてしまうんですよね。
そもそも、できることじゃないと仕事にならない。
できないことを仕事にするというのは論外です。仕事になりません。お金もらう資格がありません。
これを覚えておくと、この後の話がスムーズに入ってくると思いますので覚えておいてください。
つまり、仕事にするなら、
- 「好きなこと+できること」
- 「好きじゃないこと+できること」
この2つのどちらかしかありません。
となると、「好きなこと+できること」の方が良いですよね。
しかし、先ほどもお伝えした通り「好きなこと+できること」というのは、すでに持ってる人の方が少ないです。
自分が好きなことって、他の多くの人も好きなことが多いです。
結論から言うと、この問題の解決策は
「好きなこと+できないこと」をどうやってできることに変えるか
がポイントになります。
もしそれができなければ、「生活のためだから…」と好きじゃないことを仕事にして一生働くしかなくなります。
しかし、壁となることが2つあります。
まず1つ目は、好きなことはライバルが多くてできるようになるのが難しいです。
もう1つは、「好きなこと」の定義があいまい過ぎることです。
これらを解決するために、ちょっと事前知識をお話していきます。
「好きじゃないこと+できること」は生活最低限にとどめる
私は独立してから、せどり、運送業などでビジネスを成功させました。
しかし、どちらも今では拡大することなく、せどりに関しては辞めてしまいました。
本当なら、せどりは古本の買取を始めて事業を継続することもできました。
運送業に関してはマーケティングに力を入れれば売り上げは伸びるでしょう。
だけどやりたく無くなってしまいました。
管理も面倒ですし、あまり稼げなくなってしまったこともありますが、一番大きな理由はどちらも好きなことじゃなかったからです。
好きじゃないことで結果を出してみたところ、満足しちゃいましたし、飽きたことで止まってしまったんですね。
特に、衣食住に困らない生活費が稼げるラインを越えたときに一気にモチベーションが下がりました。
まとめると、「好きじゃないこと+できること」でお金を稼ぐのは、単純に多くの人が嫌がることをすればいいだけなので意外と簡単に稼げます。
我慢すればお金になる、という感じです。
まぁ嫌がることじゃなくても、本気で取り組んでいる人が少ないことをやれば稼ぎやすいです。
そして、人間は楽な方法を選択しやすいと言われますが、「好きじゃないこと+できること」を仕事にする方が楽に稼げるので、大多数が好きじゃない仕事に就きます。
「好きじゃないこと+できること」は、複雑な知識や、高度なスキル、他人と比較したレベルの高さを要求されないので、仕事にするとすぐにお金を稼げるということです。
しかし、結果(=お金)のためにやっている仕事なので、ある程度の結果が出たら満足してしまったり、必要十分になったら飽きて辞めてしまうことになりがちです。
仕事自体に興味ややりがいは無いので、どこかで止まってしまい大きな成功に至らないということになります。
つまり、お金のために好きではないことを仕事にして、一生働いていく…というイメージです。
「好きじゃないこと+できること」を人生のメインの仕事にすることはおすすめできません。
生活に必要な分は稼がないといけませんので、月15万円くらい手取りで稼ぐつもりでやるのはいいですが、それ以上は稼がずに手放した方が良い、というのが私の意見です。
「好きなこと+できないこと」は稼げないけど青天井
私はマーケティングが好きで、ビジネスの仕組みを作る以上にマーケティングの勉強に時間をかけました。
はじめはホームページの作り方や、ブログの仕組みなどを学びましたが、全く稼げていませんでした。
それでも、楽しんで勉強をしているだけで、いつの間にかできることが増えていきました。
その後、運送業を立ち上げ、Kさんという師匠のもとでWEBマーケティングの指導を受けながら販売に成功しました。
運送業自体は好きなことじゃなかったのでその後拡大していませんが、マーケティングは結果が出ても好きだから学んでいます。
どんどん知識とできることが増えていく中で、今ではメルマガ販売やLINEによる販売までできるようになりました。
学ぶ過程が楽しいから満足や飽きがなく、止まらないわけです。
「好きなこと+できないこと」を仕事にしようとすると最初は全く稼げません。
当たり前ですね、できないことなので。
しかし、目標や夢を持たなくても、ただ楽しくて学んでいるだけでいつの間にか成功できるだけの知識とスキルを得るに至りました。
頑張っているつもりもなく、辛いとか苦しいという経験もほとんどしませんでしたね。
そして、ある程度の結果が出た今でも好きだから学んで、さらに成長しています。
結果を求めて頑張るのではなく、実際にやることだったり、目標までの過程自体が好きなことであるほど、結果が出てもさらにその先に進めるんですよね。
もうひとつ問題がります。
それは、そもそも「好きなこと」と認識しているものが、実は好きなことでは無いことが良くあることです。
これが私にとってはやっかいで、夢や目標を持ってしまうと、好きでもないことにこだわって頑張り過ぎて辛くなってしまうことが多々あります。
好きなことを選び間違えると一生稼げないので、冷静に好きなことを見極める目が必要になります。
また、いくら好きなことをやっても、「時代にあった収入の形」を使わなければ全く稼げません。
YouTubeやブログなど新しい媒体が出てくる中で、チラシ広告だけに頼ったマーケティングをしたり、実力や仕事内容的にフリーランスで働く方が稼げるのに就職したり…
その時代に合った収入の形を学び、使うことで好きなことは活かされます。
好きなことでいきなり稼ぐことはできなくても、知識やスキルを身につけながら時間をかけていけば、結果や目標にとらわれることなく、成長し続けることができます。
時間をかけて「できないこと」を「できること」に育てる
私が独立した当初は、文章なんか書けないし、LPやセールスレターの存在すら知りませんでした。
会社を辞めて独立した6年前と、文章で商品やサービスを販売している現在と比べると知識も技術も雲泥の差が出ていることがわかります。
ただ興味を持って楽しんでマーケティングを学んできました。もちろん、運送業を売るなんて目標は当時持っていなかったのは言うまでもありません。
正しく自分の好きなことを見極め時間をかけることができれば、「できないこと」を「できること」に変えることができます。
一般人の中には自分よりできる人がほとんどいない、程度で十分仕事になります。
最低1つの好きなことを見つけて、今からでいいので徹底的に時間をかけて他人よりも「できること」にしてまえば「好きなこと+できること」が完成します。
それを時代に合った稼ぐための仕組みに乗せればスムーズに稼げるようになります。収入の形については、常に新しい情報を取り入れて学ぶようにしてください。
新しいビジネスの仕組みを知ることで、ライバルが多いジャンルでも、ある程度の知識とスキルで勝てる可能性が高くなります。
ちなみに、「サラリーマン」というのも稼ぐための仕組みの一つです。
ただ今後はいわゆる「就職したら退職するまで安定した給料をもらえる」という形はどんどん少なくなっていきますので、身近な人がどんなふうに収入を得ているのかに注意してみてください。
頑張って取り組んでいるものが「好きなこと」では無いこともある
私は20年弱バンドボーカルを目指したわけですが、30歳になって好きなことじゃなかったことを認め諦めました。
諦めるきっかけになったのは、人前に出ることが苦手だったり、注目を集めることが苦手だということが遺伝子レベルで組み込まれた変え難い性質だと知ったことでした。
小さい頃は音楽に詳しく歌が歌えることで褒められ嬉しくなりました。
憧れのかっこいいバンドマンに出会うこともできて、夢も目標もバンドマンしか見えて無かったのです。
こうした条件がそろってしまうと「これが好きなんだ」と誤解し、「これをやっていくのが俺の人生だ!」と使命感まで出来てしまいます。
本当は自分にとって辛いこと、嫌なことが多い道なのに、それを選んでしまうのです。
これが意外と根本的で避けにくい問題となります。
大義名分が揃った、お膳立てされた夢ほど捨てたくないものなんですよね…。
私の場合は、母がピアノの先生で、父がギターボーカルできる人で、姉が絶対音感の持ち主で…なんか音楽やらないといけない雰囲気ありません??(笑)
これしかないって思って、しかも中学校くらいまで自分より音楽ができる人いなくて。
たとえ過程が嫌でも、苦しいことをしていても、これをやるのが自分の人生だと誤認してしまうのです。
なので、まずは「好きなこと」の定義を確認しましょう。
こちらの記事で詳しく解説⇒楽しいことを探しても好きなことは見つからないし結果も出ない
好きなことを仕事にして成功したいというのは、欲求的に言い換えると「辛くない方法で結果を出したい」ということとほぼ同義です。
そして、おそらくほとんどの人は1つのことを長く続けて時間をかければ何かしら成長し結果を残せます。
というわけで、仕事上の「好きなこと」というのは「長時間やっていても疲れないこと」と考えれば、一番効率よく、辛くない方法で結果を出すことができます。
1年本気で取り組めば、どんなことでも誰かの役に立つくらいのことはできるようになりますよね。
就職したことがある人はよくわかると思いますが、好きじゃない仕事だとしても会社で1年強制的に仕事に取り組めば、ある程度の仕事ができるようになるものです。
ということは、長時間やっても疲れなくて、嫌じゃないことを選べば自然に一人前になるということです。
「好きなこと」という言葉は曖昧なので、もっといろんな視点で考えていいと思いますが、=「長時間やっても疲れないこと」という考え方はわかりやすくておすすめです。
結果も出やすいです。
「やりたいことより、できること」は生活費稼いだら手放す
とはいえ、せどり、運送業からの収入は、現在好きなことをやるための糧になっています。
せどりや運送業を自動化したり、ブログの広告収入を得ることによって生活をしていますので、大好きなゲームが好きなだけできます。
ゲームのブログからの収入が小くても少しずつ育てられるのは「好きじゃないこと+できること」であるせどりや運送業をやったからと言えます。
「やりたいことより、できること」という林修先生の言葉がありますが、ひとまず生活をするためには「できること」優先で、労働時間を少なく最低限を稼ぎましょう。
これは生きる上での必須条件ですね。若いうちの生活費程度(月20万くらい)はできることを優先して稼ぐべきです。
ちなみに林修先生は東大卒業なので、もともとできることが普通の人より多くあったという点も頭に入れておくと視点が増えますね。
塾講師なんか典型的で、学力が高い人は生活費程度なら東大卒というだけで保証されたようなものでしょう。
あとはできるだけ空いた時間を作り、好きなことに集中して時間を使ってください。
誰かを喜ばせることが「できる」ようになるまで知識やスキルを身につけます。
並行して、時代に合った稼ぐ仕組みを学び、身につけた知識やスキルを提供できる形を作りましょう。
- トークならYouTube
- 文章ならブログ
- いろいろ考えるの面倒なら雇われる
形は変わりますが、好きなことで一人前になれれば就職したって仕事にやりがいが生まれます。
好きなことで生活費を稼げるようになったら、「好きじゃないけどできること」は完全に手放して良いと私は思います。
「好きなこと」を仕事にして集中する生き方は、お金以上の大事なものを人生で残すことができると信じています。
というわけで、今回はここまでです!