最近まで「市場」っていったい何なのかよくわかっていませんでしたが、うまく定義することができましたのでシェアします。
イメージを持つととても楽に商品の開発や、起業の助けになるのでぜひ見て行ってください。
まず、以下のように覚えます。
・ニーズ=「土地」
・商品=「国」
・市場=「領土」
です。
例えば、
・ニーズ:「お湯を沸かしたい」
・商品=「タイガー魔法瓶」
・市場=「タイガー魔法瓶が売買される環境」
とします。
「お湯を沸かしたい」というニーズを「タイガー魔法瓶」がカバーします。
市場を奪い合う商品たちの戦争のストーリー
「お湯を沸かしたい地方」(土地)を「タイガー魔法瓶王国」(国)が領土にしているという状況です。
ここに「ティファール電気ケトル国」が攻めて行ったのが2001年ということです(笑)
「ティファール電気ケトル国」が初めて攻め入ったのは、デザインの良し悪しを気にする「デザイン村」(土地)と、価格が安いことを良しとする「安い街」(土地)、さらには簡単に移動することに価値を感じる「持ち運びたい町」(土地)でした。
そして、領土(市場)は少しずつ奪われていったということです。
「お湯を沸かしたい地方デザイン村」の人々は、タイガー魔法瓶よりもティファール電気ケトルを選んだということですね。
なんとなく市場のイメージはつきましたか?
ニーズ・商品・市場、この3つの違いがわかるとビジネスはとてもやりやすくなります。
商品はニーズを満たすためにしか存在しませんので、ニーズを把握すればどんな商品を作れば良いかわかります。
また、現在そのニーズを満たしている商品がなんなのか、はたまたニーズを満たす商品が存在していないのか。
あるいは、ニーズそのものが誰にも見つかっていない場合もあります。
というわけで、今度はニーズ(土地)について理解を深めましょう。
ニーズの形を理解するとどこに国を建てるべきかがわかる
ニーズ(土地)も3種類あります。
・戦場
・未開の地
・未知の場所
です。
ニーズその①:戦場(ニーズ明確、技術十分)
第一のニーズ(土地)は「戦場」です。
複数の商品やサービスで満たすことができているニーズのことを指しています。
人間の技術力がすでにニーズの求めるものを上回っており、ニーズを満たす商品がいくつも生まれているような状態です。
ある土地をいくつもの国が奪い合っている、というイメージです。
その土地に住まう技術のある国がどんどん押し寄せてきます。
魔法瓶王国の領土と電気ケトル国の領土が同じ土地に存在していて、にらみあっています。
こんな風に、土地を占拠する実力のある国が存在する場所、つまり、ニーズを満たすことができる商品がある場合、そのニーズを「戦場」と呼んでいます。
個人でビジネスをするのであれば戦場で工夫をして立ち回ることになります。
のちほど詳しく説明します。
ニーズその②:未開の地(ニーズ明確、技術不足)
第二のニーズは「未開の地」です。
ニーズがわかっているんだけど、技術力不足でニーズを満たすことができません。
代表的な例はタイムマシンでしょう。過去に行きたくても、実現する方法がありません。
どこにあるか場所はわかっているけど開拓する技術がないという状態ですね。
この領域には研究者や技術者がいます。
研究や実験を重ねて、なんとか開拓する方法を探しているわけです。
相当な技術力がなければこの領域で戦うことはできませんので、私のような平凡な人間は戦うことができません。
頑張れ研究者様。
ニーズその③:未知の場所(ニーズ不明)
第三のニーズは「未知の場所」です。
誰も気づいていない(気づいている人が少ない)ニーズのことを指します。
例えば、1900年に、
「もっと容量の大きいHDDが欲しい。しかも安いヤツ」※ニーズ①とする
なんて悩む人はいませんね。
記憶装置については1956年にIBMからIBM 305 RAMACという製品が発売されました。
しかし、一般の人が上記のようなニーズ①を考え出したのはさらにずっと後です。
1900年の人から見たニーズ①を「未知の場所」と呼びます。
今後、人工知能の発展や、仮想通貨が発展していくと、今現在見えていないニーズが出てくると思います。
このニーズを先にとらえて、商品の構想を練っておき、タイミングよくリリースすることで市場を作り独占することができるようになります。
実はこの「未知の場所」も個人で狙えるニーズです。
詳しくお話していきます。
個人起業で狙うなら「戦場の管理が雑な村」を完全占拠せよ!
さて、だんだん面白くなってきましたか?
市場についてはイメージが固まるほど楽しくなっていきます^^
個人で起業する場合に狙う市場についてお話します。
ずばり、「戦場」の中にある「未知の場所」です。
「お湯を沸かしたい地方」は戦場となっていましたが、タイガー魔法瓶王国の統治が雑になっている村や町がありました。
それが「デザイン村」や「安い街」です。
ティファール電気ケトル国が、現代のインテリアに合う安い電気ケトルで「お湯を沸かしたい地方」に攻め入ったところ、この2つの集落は喜んでティファール電気ケトル国を受け入れて領土を明け渡したのです。
そして、完全占拠することによって「お湯を沸かしたい地方」における新たな国として多くの人に認められるにいたりました。
もしあなたが、「お湯を沸かしたい地方」にこれから参入するのであれば、小さな村から攻めるのが良いでしょう。
例えば「もっと早く沸かしたい村」に「500mlの水を10秒で90度にするポット国」を建国して、完全占拠してしまうわけです。
重要なのは完全占拠です。
ある土地を完全占拠すると、名前が売れて他の地方まで領土(市場)を広げやすくなります。
「牛丼地方」は1899年に創業した「吉野家王国」が独占していました。
1982年に創業した「すき家」が牛丼地方に名乗りをあげて成功したのは、「家族で牛丼食べたい市」を占拠することに成功したからです。
ちなみに「家族で牛丼食べたい市」はかなりでかいですね。
食費を安くしたい、早く済ませたいって場合にいいです。とくにレジャーや旅行中は、家族でサクッと牛丼で済ませたくなるタイミングもあるでしょう。
しかし、「吉野家王国」では「家族で牛丼行くのはちょっとなぁ」という不満を解消することができなかったわけですね。
すき家は基本駐車スペースを用意してあったり、家族で牛丼食べたい市民にとってはすごくいい国だったんです。
このように、戦場の中にある管理のが雑な村を徹底的に占拠していきましょう。
自分が得意なことをそのまま売るのではなく、同じことをやっている人たちの管理が雑になっているニーズを洗い出して、そこを徹底的に攻め込みます。
素早く、完全に制覇することができると「家族で牛丼ならすき家だな」という常識ができます。
大手に対策を取られないように、素早く完全に、です。
今回は以上です!
市場のイメージと、個人で攻め込むにはどうしたらいいかがわかったと思います。
市場がわかると事業ができる気がしてきますよね^^