起業したあと気づいた失敗について書こうと思います。
失敗について書こうかなぁと思いつつ、「起業の化学」という書籍を読んだのですが、やっぱり一番大きな失敗はこれでした。
→「自分を知らな過ぎたこと」
「起業の科学」の1章に書かれていましたが、投資家は事業のアイディアに投資する時、
「誰がその商品(サービス)を欲しがっているのか?」
と質問するらしい。
「起業家自身」って答えたら最高の解答なんだって。
つまり、自分の好きなこととか、興味のあることとか、解決したいことなどの「欲求」を知らないと大きな結果を出せる可能性は低いということです。
自分のことを知らないで起業すると、仕事はつまらないわ、結果はそこまで出ないわで面白くないですよ。
という話をしていきます。
私が体験した経営のすべてが止まる瞬間
何か違和感をいただき始めたのは、サラリーマン時代の収入を越えたあたりです。
「もっとお金を稼ぎたい」という欲求だけでやってきた起業ですが、月収30万を超えたところでちょっと満足感を覚えました。
本当はもっと目標は上だったんですが、もう十分になってしまったんですね。
それから、やることなすこと全部面倒になってしまいました。
運送業の仕事もなんだか拡大する気になれないし、新しいことを始めても長く続きません。
1週間くらい興味持ってやってみるんですけど、なんか自分に合っていないような、未来が見えないような感じがして計画を思い通りに進めることができないんです。
これが2年続きました。すべて止まっている感じです。
成長もなく、結果もない。
事業自体はネット使ったり、従業員雇ったりで自動化できているので止まらなかったらよかったものの、自分は何もやっていないような状態でした。
学生の頃からの悩みだったんですが、1つのことに集中してずっと続けるということができません。
1つのことに長く取り組んで結果を出している人を見ると、自信を無くしたり、焦ったり、なんだか自分が置いていかれているようで胸がぞわぞわするのを何度も経験しました。
これが限界に来たのがその何もしていない2年間だったんです。
すべてが止まった2年。
変に収入があるから、仕事すらしていない状態で考えることばかりでした。
そして、自分が何がしたいのか、生きているうちにやりたいことや欲しいものは何かを書き出したところ、たくさんのものを犠牲にしていることに気づきました。
「お金が儲かるなら何でもいい」
そういう考えで仕事をしてきたんですね。何かを犠牲にしてでも稼ぎたいという気持ちがあった。
何かを犠牲にするとそのことが不安になって、何も集中できなくなるというのが結論でした。
いつも何かの欲求を犠牲にしているので、何をしていても
「他にもっとやるべきことがあるんじゃないか?」
という思いがどこかにある。
これでは、1つのことに集中するなんて無理ですね。
原因は「1つの欲求のために、他の欲求を犠牲にしていた」ということです。
また、自分の中にどんな欲求があるのかも把握できていませんでした。
「自分を知らな過ぎた」ということです。
起業して何をするべきかは、自分を知ることで自然にわかる
はじめに書いた欲求リストはとても拙いものでしたが、それでもかなり自分のことがわかりました。
その後時間をかけて、欲求をさらに細かく分解して具体的にしていくと、自分では把握していなかった欲求がわかってきました。
超具体的な欲求は、文章を見るだけで気持ちが明るくなるような内容になります。
また、大きな欲求は分解していくと、枝分かれして大量な具体的欲求を見つけることができます。
最終的にA4用紙いっぱいに欲求を書き出しました。
この欲求を満たせば欲求を満たせば人生上手く行ったと言えるし、逆に言えばそれ以外人生でやることはないわけです。
ここから、起業して何をやるべきかを考えていきます。
仕事は人生のうちの大部分を占めるので、書き出した欲求をできるだけ多く満たすものを選べば良いわけです。
欲求の中には、誰かの役に立ちたいとか、誰かを喜ばせたいとか、「貢献欲」もありますのでそれを満たせば仕事になります。
ここまでやってようやく、自分の欲求を犠牲にしない仕事を見つけることができました。
私の場合は「やりがいある仕事の選び方を日本中に広める」ということが最高の仕事です。
思い付きや、その場の雰囲気で決めたことではなく、欲求をもとに決めているので簡単にブレることは無いでしょう。
また、モチベーションが大きく下がるということもありません。
ちょっと疲れてしまったりすることはありますが、休憩すれば戻りますし、欲求リストを確認すると
「やっぱりこれしかやることはない」
と思えるようになります。
人の気持ちの理解が起業を成功させるが、人は自分の気持ちしかわからない
起業を成功させるには「人の気持ちの理解」が一番重要です。
商品を開発するにも、マーケティングをするにも、すべてにおいて「人の気持ちの理解」を深めることで質を上げることができます。
しかし、他人の気持ちの深い部分は正確にはわかりません。
自分の気持ちが一番わかりやすいし、深く考えた時に答えが明確です。
商品開発について学んでいくとわかってきますが、表面的な「〇〇が△△だったらいいなぁ」という気持ちには、そう思った原因となる出来事があったり、根本的な解決は別のところにあったりします。
気持ちの理解を深めていかなければ、核となる解決すべき課題は見えてこないんですね。
だから、欲求をもとにして、自分の気持ちを深堀することでやるべきことを決めると、あなたにしかできない課題の解決が見えてくるわけです。
そうすると、誰かと競争するようなやり方ではなく、自分だけのビジネスが見えてきます。
自分の中の大きな問題を解決する、これが起業家としての最初の1歩です。
人生をかけられるような仕事を見つけるには、欲求の洗い出しが必要になってきます。
欲求を細かく具体的にすることができれば起業で失敗することはない
起業には手順があります。
①仕事選び
②商品開発
③マーケティング
大まかに言ってこんな感じです。
いくらマーケティングを学んでも商品開発でうまく行っていなければ物は売れません。
また、いくら商品開発のスキルを持っていても、仕事選びでミスっていたら良い商品は生まれません。
結局、仕事選びでうまく行っていれば、そこから学び続けて作業をこなしていけば、いつか必ず成功します。
最終的に「失敗で終わりました」ということはありえません。
ほとんどの欲求を満たすことができるわけですから、「人生これだけやってりゃ最高状態」になっており挫折もありません。
欲求の洗い出しが不十分だったり、欲求が大きく変わる出来事があると変化する可能性もありますが、20年近く生きているとそこまで大きく変わった事例は私は知りません。
私のこれまでの仕事は、仕事選びでミスってましたので行動力とモチベーションが下がり、拡大はストップしてしまいました。
起業の失敗としては、これが一番大きなミスでしたね。
今までの仕事は根性で無理矢理に成功させましたが、おすすめできるやり方ではありません。
つまらないですからね(笑)
もし、あなたが起業したい、もしくはすでに起業していて何が問題なのかを確認したいのであれば、まずは欲求の洗い出しにじっくり時間をかけることをおすすめします。
欲求が超具体的で、誰にも理解できないくらいのものが見つかるようでないと、楽しく仕事をすることはできません。
出てくる結果にも大きな違いが出てくるので、ぜひ一度仕事選びに時間をかけてみてください。
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あと「起業の科学」の1章もすごく参考になります!