何をすべきかわからなくなる時があります。
勤めている会社の待遇が良くなかったり、家族の応援がなかったり、それらが同時に起こると全く前に進めなくなります。
一番の原因は、あなた自身が、誰に何を言われようと心から「正しい」と思える選択をすることができないからです。
結果を出して前進し続ける人は、会社の待遇や家族の応援はなくても前に進み続けます。
解決策をご説明しますので、参考にしていただければありがたいです。
「勤めている会社が良くない」と感じる時の考え方
勤めている会社に満足できない理由の多くは以下です。
・給料が低い
・休暇が取れない
・人間関係が良くない
しかし、よく考えてみてください。
もし、やりがい・楽しさがある仕事に就いている、またはそのような仕事に就くための準備をしていたら、上記の悩みはあまり気になりません。
仕事における最終目的地が決まっていて、そこにたどり着くまでの準備をしているのであれば、
「得たいものが得られたら辞める」
くらいの覚悟が自然にできますから、給料や人間関係なんて二の次でOKという考えになります。
給料や休暇、人間関係を理由に仕事を辞めると、「働きたくない」という思いが強くなり、転職活動をしても結局理想通りの仕事を見つけることができません。
無理矢理他の仕事に就いたとしても、また同じ悩みを原因に辞めることになるでしょう。
理由は、あなたの欲求のほとんどが仕事をしても満たされないからです。
夢を諦めた理由と、夢のために十分頑張れない理由
仕事を辞めたくなる人の話を聞くと、小さいころに大きな夢を持っていた人が多く、そのことが心の奥で「普通の仕事」をすることにストップをかけている場合があります。
今を生きる人たちは、手取りで15万円ももらえたら、毎日3食きちんと食べて、暖かい布団で寝て、十分な生活ができます。
お金や他人からの信頼・尊敬は後回しでも、夢を叶えるための準備をすることができるのです。
だから、今勤めている会社を辞めたって、人生がぶっ壊れるということもないでしょう。
しかし、一度諦めたり、夢を忘れて就職した人は、その夢を叶えるために本気になっていいのかがわからなくなっています。
「やりたいことや将来のことがわからなくて、生きるのすらやめたくなる」
なんて考えたりします。
これは「夢」という「こんな仕事してみたい」という感情で、1つの欲求でしかないものを追い求めているからです。
人間1人の欲求は、収入、尊敬、信頼などのほかに、好きなことや興味のあること、解決したいことなど、細かく分ければ大量にあることがわかります。
その中の「こんな仕事してみたい」という1つの欲求だけを叶えるような仕事の決め方では、絶対に夢はかないませんし、続けることもできません。
・好きなこと
・興味のあること
・解決したいこと
これらの感情から、欲求をすべて書き出して、書き出したものをさらに細かく分解し、それをできるだけ多く満たすような仕事を選ぶことができれば、大きな結果をものすごいスピードで出していける人になることができます。
「将来のために何をすれば良いかわからない」という状態での「夢」は、単なる興味でしかありませんので注意してください。
自分の欲求をしっかり明確にして、最後に就きたい仕事を決定してから、そこにたどり着くまでのキャリアを設計して、前に進みましょう。
理想的なキャリア設計のやり方についてはメルマガで解説していますので参考にしてください。
楽しい未来を想像できるのに、実現しないから辛くなる
自分にとって素晴らしい未来をぼんやり描くことができる人は多いです。
宝くじに当たったことを妄想するような感じですね。
しかし、想像すればするほど辛くなる場合もあります。それが実現できないと思い込んでしまっている時です。
これは、
「理想はぼんやりと見えているが、そこにたどり着くまでの「やり方」がわからない」
ということになります。
情報不足、知識不足で前に進めないイメージです。
単純に「やり方」がわからず行動力がある場合は、上手くいっている人のマネをすることで解決します。
モデリングという方法ですね。
しかも、成長できない状況が長く続いている人は、それらを学びたいという意思がない可能性があります。
将来の夢があるから頑張りたい気持ちはあるのに、なぜか行動力が出ない。
意外と必要なものが見えている人はいますが、モチベーションや行動力を高くキープする方法を知らないことが多々あります。
やるべきことはわかってるのに行動できないんですね。
これも、夢にするには根拠が足りないというのが原因です。
欲求ですね。大量の欲求があるはずなのに、1つの欲求を叶えるためだけに夢を設定しているので、行動しようとすると「他にもやるべきことがあるんじゃないか?」という不安に負けて、前に進むのをためらってしまいます。
・収入
・やりがい
・楽しみ
・貢献欲
などなど、たくさんの欲求を同時にかなえられる仕事を夢にしましょう。
すべてが手に入る仕事を選ぶことができたら、不安は一切なくなります。これもキャリア設計で解決できるということになります。
相談できる人がいないのは好都合
仕事を辞めたくなった時、本心を話して相談できるような人がいないと悩むことがあるでしょう。
家族に話してみても考えが浅いような答えが返ってきたり、今収入があるものだから反対されたりします。
友人や恋人に相談しても、若い同年齢では自分のことが精一杯であることが多いので、どうしても親身に相談に乗る余裕がある人は少ないです。
また、ネットの情報について、どれが真実かわからないということも多いでしょう。
しかし、ここまでご説明してきたように、仕事は自分の感情と欲求を根拠にして選ぶものです。
つまり、誰かに相談しても、持っている感情や欲求が違うのであなたに最適な仕事を見つける手助けはできません。
「自分の欲求を漏れなくしっかり把握して、それに基づいた仕事を選んだらいい」
というのが、最高のアドバイスであり、これ以上はありません。
つまり、
「相談できる人がいない」
というのは正解を導き出しています。
自分の感情と欲求を根拠にしないと仕事を選ぶことはできないから、相談しても意味がない、ということです。
私は、感情や欲求をすべて洗い出すためのサポートや、その欲求から最適な仕事を見つけるサポート、さらにそこにたどり着くまでに必要なキャリアを設計するサポートをしていますが、本人が欲求を探し出す意欲がなければ何も前に進めません。
自分の欲求と正面から向き合って明確にして、大量に洗い出すことでしか、夢は見つからないのです。
ちなみに、将来のことで家族と口論になる人は、自分の欲求が明確になっていない証拠です。
「家族の後押しや応援があれば前に進める」と思い込んでいますが、逆に言えば、
「自分が行動できない原因を家族のせいにしている」とも言えます。
やりたいことややるべきことが明確なら、家族の後押しは不要です。自分の感情や欲求が明確なので、正しい行動を取っているという「根拠」があります。正しさの裏付けです。
ここまで説明したように、根拠は自分の欲求で、誰よりも自分が一番理解することができますので、自分の行動が正しいことを誰よりも説明できる状態なので、他人から何を言われようと揺るぐことがありません。
例えそれが、長年一緒に過ごしてきた家族でも、自分の欲求は自分が良く分かっているということに変わりはありません。
また、自分の親は、自分が好きなことをやっていると邪魔したり、やってみたいと思ったことをやらせてくれない、と悩む人もいます。
しかし、たとえ家族であっても、最適な距離があるということを忘れないでください。
家族だから「密」に関わる必要があるという固定概念は捨てましょう。
少し距離を置いて一人暮らししてみたら、一気に家族との仲が良くなったという話はよく聞きます。
仲良くできる距離を見つけてください。家族の場合は、たいがい近すぎるというのが原因です。実家暮らしの場合は一度確認してみてください。
まとめ
将来のためにやるべきことがわからなくなったら、まずは自分の欲求を大量に洗いだしてください。
・好きなこと
・興味のあること(やってみたいこと)
・解決したいこと
から、欲しいもの(お金、他人の気持ち(尊敬・信頼)、健康を含む)を書き出して、それらができるだけ多く手に入る仕事を決め、その仕事に就くために必要なものを書き出しましょう。
そこからキャリア設計をして、
・実績
・スキル
・人脈
など、必要なものを揃えて準備をしていきます。
すべての行動の根拠は自分の感情からくる欲求です。まずはそこを明確にしてから考えを進めていけば、自然にやるべきことが見つかるはずです。