今回は起業の資金に関するお話です。
まずは、資金の集め方をご紹介しますが、そもそも起業するのに資金が必要なのか、また資金をどのように使うべきなのかについてもお話していきます。
結論としては、起業して成功するほどの力があれば資金援助を受ける必要はありません。※スタートアップは別として
起業には2種類あって、1つが「スタートアップ」と呼ばれる社会の仕組みを変えるような製品の開発による起業。
もう1つが「スモールビジネス」と呼ばれる、既存事業を改良したり、まったく同じことをやって商売をする起業です。
ここでお話するのは「スモールビジネス」です。
スモールとは言っても上場するレベルまで「スモールビジネス」と呼びます。ただの蔑称くらいに思っていてください(笑)
さて、まずは資金の集め方に関してお話します。
起業するための資金の集め方4つ
起業するための資金の集め方はこちらの記事に詳しく書いてあります。
→起業に使える資金調達方法(別サイト)
すこし難しいと思いますので、これをかいつまんで、スモールビジネスに合う感じでお伝えしていきます。
国や市区町村の援助(補助金・助成金)
創業者を援助するための返済が不要な資金です。
援助を受けるための準備をするのに色々複雑で、受け付けている期間も短いのでご注意。
金額が最大200万円と少ないので、自己資金+援助という使い方になる方が多いと思います。
詳細は、市区町村のホームページを確認してください。
日本政策金融公庫と信用金庫(融資)
簡単に言えば借金です。起業用に用意された制度を使い、融資をしてもらいます。
タイトルにある通り「日本政策金融公庫」と「信用金庫」をチェックしておけばよいでしょう。
国や地域の制度は利率が低く、また融資を受けやすいです。
自己資金で50万円~100万円用意しておけば、300万円~500万円くらいの融資を受けることができると思います。
店舗を構えて、飲食店などを始めるという場合には利用しやすいです。
融資については他にも、銀行や消費者金融があります。
どちらも利息が高いので、どうしてもという場合以外は避けて良いでしょう。
ベンチャーキャピタル
「資金を出してあげるから株をちょうだい」という仕組みの会社から援助してもらう方法です。
ベンチャーキャピタルは、上場する可能性が高い事業に投資し、株価の上昇とともに売却益などを得ることを目標としています。
今回はスモールビジネスでの資金集めなので、ベンチャーキャピタルを利用する必要がある人は少ないでしょう。
個人で「ラーメン屋を開きたいです」ってベンチャーキャピタルに言っても相手にしてくれませんのでご注意。
常識をひっくり返すようなアイディアと、ある程度形のある商品プロトタイプを作れるスキルを持っている「スタートアップ」志願者は援助を依頼してみましょう。
自己資金
私は、スモールビジネスをするなら自己資金で開業することをおすすめします。
サラリーマンとかアルバイトで資金をコツコツ貯めるということではありません。
マーケティングやセールスを学びながら、自分の目標に深く関連するビジネスを資金不要なモデルで小さく立ち上げて、そこから出てくる利益を資金とするのが一番効率が良いと思います。
お金を借りて起業して「お客さんが来ませんでした」と言って廃業では何も楽しくありませんし、挑戦したという実感すら得られません。
とくに、私と同じようなスロースターターな人は、スキルが足りない作業量が足りないという状況になっても、気合でどうにかするというのが難しいと思います(笑)
先に、ある程度起業の勉強をしながら稼いでみるのが良いと思います。
もちろん、だからと言って、ネットビジネスをやろうとか、マルチビジネスをやろうとか、そんなことを考える必要はありません。
自分にあったやりがいある仕事を見つけて、目標を持つことが大事なことです。
この点を起業するための資金について考えながら、深堀りしていきましょう。
資金を集めるのは何のためか?起業は手段でしかないことを知ろう!
まず、念頭に置いておきたいのは、起業は手段でしかないということです。
起業したいという方のお話を聞いてみると、
「起業するとお金持ちになれて、ステータス的にも人から認められるから、起業したい」
という感じで、起業自体が目的になっている方が多いです。
この考え方の方は、「では起業して何をしますか?」と聞いてみると「何をやるかが決まらない」と言います。
これだと順番が逆なので、何かを始めてもあまり大きな結果が出てこない可能性が高いです。
起業に成功した人に、成功させるために必要なことは何ですか?と聞いてみると、「行動量が大事」と多くの人が言っています。
私も同じ意見です。
行動量さえあれば、仕事の作業だけではなく、勉強も進みますし、細部までビジネスフローをこだわることができます。
しかし、起業が目的になっていると「儲かるなら何でもいい」という考え方になる方が多く、実際に始めるビジネスに対して思い入れが少ないため行動量がとても少なくなります。
だから90%以上の人が起業しても失敗します。
実際には「失敗」というより「挫折」です。結果が出る前に、行動量が足りなくて計画していたことの半分も実行せずに辞めてしまうか、資金が尽きて終わります。
起業は、あなたにとって理想的な仕事環境を作るための「手段」です。
個人事業主で登記しないのも手段ですし、法人化して売り上げが伸びた後に上場するのも手段です。
あなたにとって最高の目標を達成するための行動選択の中に、起業という手段があるというイメージを持ってください。
目的が決まれば資金が無くてもできることが見えてくる!
私がはじめに「起業したい」と思ったときには、起業したいけど何をしたらいいかわからない状態でした。
とりあえず資金が必要なのかな?とか、アイディアはあるけど形にするのは面倒そうだ。とか考えて行動できずにいました。
これが変わったのは、自分にとって「こうなったら最高だ!」と思える目標が明確になった時でした。
私の目標は「やりがいある仕事の選び方を日本中に広める」ということです。
目標が決まると、起業だなんだと考える前に、目標を達成するためにできることは何だろう、という考え方にシフトすることができます。
そして、今の自分の環境でできることは何だろうと考えるようになりました。
今の知識でできることは何か、今のスキルでできることは何か、今の資金力でできることは何か。
大きな力が無くても、体が動きさえすればできることってたくさんあります。
できることから手を付けて、目標を達成するための行動を取っていけばいいわけです。
例えば、ブログで情報を発信していけば、共感してくれる人を集めることができるとか。
マーケティングの勉強をしておけば、商品を販売するときに困らないとか。
起業に必要なスキルについてはこちらの記事に詳しく書きましたので参考にしてください→年収1000万円稼ぐ起業モデルとそれを1億まで伸ばす方法
これさえ達成すれば人生満足!と言える目標を立てよう
目標が明確になっていると、普通は面倒で誰もやりたがらないようなこともやる気になります。
目標を達成することで、自分の欲求が満たされるということをはっきりとわかっている状態になれば、行動力とモチベーションが高い状態をキープすることができるようになります。
その目標をどうやって決めるかについてです。
人間が行動を起こすのは「欲求を満たすため」です。欲求が無ければ人間は行動しません。
つまり、目標や、起業をする際の活動内容は、欲求をもとに決めると行動力やモチベーションが高まり、成功する可能性が高くなるということです。
例えば「儲かるなら何でもいい」「稼げるなら何でもする」という考え方で起業したい人がたくさんいます。
「儲けたい」「稼ぎたい」という気持ちは欲求なので良いのですが、「何でもいい」「何でもする」というのは失敗を招く原因となります。
なぜ「何でもいい」と考えてしまうのかというと、「儲ける」「稼ぐ」という欲求を満たすことの難易度を下げようとしているためです。
何かを犠牲にしてもいいから、とにかく「儲けたい」という気持ちの表れですね。
しかし、残念ながら欲求というのは犠牲を出せば満たせるわけではありません。
むしろ逆で、欲求をできるだけ多く満たすような活動をしたほうが、すべての欲求を効率よく満たすことができます。
「儲けたい」という欲求があり、「やりがいのある仕事がしたい」という欲求があった時に、どちらも叶えるような目標や活動を見つけ出すと、効率よく欲求を満たすことができます。
やりがいのある仕事をしていた方が行動量が増しますので、「儲ける」という結果にもつながります。
このように、できるだけ自分の欲求を多く満たすことができる目標を立てるのが大きな成功を生み出します。
まずは、自分の中にどんな欲求があるのかを明確にして把握しましょう。
紙に書いておくのが良いと思います。
いつでも見られる状態にして、行動選択の材料にしましょう。
欲求を満たすための行動をしていないと感じたらすぐにやめて、他の行動を選択します。
起業は90%以上の人が失敗すると言いますが、その原因は自分の欲求に目を向けていないことだと考えます。
自分を知らなすぎるので、何をすれば自分が喜ぶのか、どんな活動内容にすれば楽しくなるか、どれくらいのペースで活動すべきか、その他いろんな決定事項が曖昧なままスタートしていて、長くモチベーションが続かずに「失敗」というよりは「挫折」してしまうのです。
欲求を大量に書きだして、そのほとんどを満たすことができる活動を見つけることができれば「これだけやってれば人生最高状態」になり、計画をやり遂げられるようになります。
やりがいある仕事の選び方については、メルマガで詳しくお話していますので、ぜひご登録いただき読んでみてください。
起業するために必要なのは資金だけではない!
最後に、資金以外にも起業するために必要なものがたくさんあるのでご説明していきます。
今回説明した「資金」と、「目的/目標」のほかに、
・スキル/知識
・業界知識
・マーケティング
・セールス
と必要なものがたくさんあります。
これらを揃えていけば起業は成功しやすくなります。
「スキル/知識」は、目的や目標を達成するために必要な分のスキルと知識です。
大きな目標を目指すほど、高いスキルと豊富な知識が必要になります。
まずは今自分にできることを商品やサービスにしつつ、同時にスキルや知識を伸ばしていきましょう。
「業界知識」は、目的や目標を立てるために必要です。
業界知識がないまま目標を立てても、それが社会にとって必要なものかどうかがわかりません。
仕事にするのであれば、できるだけ社会的にインパクトが大きい商品やサービスを作ったほうが成功も大きくなります。
業界知識を学んでおくことで、正しい目標地点を設定できます。
「マーケティング」とは集客のことです。
基本的には
・WEB広告
・コンテンツマーケティング
の2つを覚えておくとよいでしょう。
WEB広告はお金がかかりますので、資金なしで集客するのであればコンテンツマーケティングを覚えましょう。
結果を出すには手間がかかりますが、個人でほぼ資金0で集客ができるのはコンテンツマーケティングだけです。
まずはコンテンツマーケティングを覚えてビジネスモデルを作りましょう。
「セールス」は、言い換えればコピーライティングです。
商品の説明を魅力的に書いたり、お客さんとの信頼関係を気づくために使います。
コンテンツマーケティングをする際に、ブログ記事を書くのもコピーライティングのスキルが必要です。
文章を書けるようになるには、好きな文章をマネすることです。
他社のブログ記事やLP(ランディングページ=商品の販売ページ)を参考にして、とにかく書き写してみましょう。
書き写しをすることを「写経」と言います。
PCモニターの左側に参考になるページを表示して、右側にメモ帳を表示して、ひたすらタイピングしてマネします。
私の場合は20万文字真似したら、いい感じに書けるようになりました。
ということで、資金や目標以外に起業に必要なものは以上です。
さらに大きな会社を目指すのであれば組織力とが必要になってきますが、1人でも年収1億以上を目指せますので、まずは1人でやっていける力をつけましょう。
起業する前にこれらのスキルを身につけておけば、資金を借りて大きくビジネスを立ち上げることになっても問題なく成功できるでしょう。
…というか、1人で稼げるレベルになれば、資金を借りる必要もなくなりますけどね(笑)。
今回は以上です!