ここでは、起業できない人の原因や理由について解説しています。
「起業したい」という欲求は起業のスタート地点に立つために必要ではありますが、それだけで起業することはできません。
儲かりそうな仕事を探してしまうと、目標が「お金」や「ステータス」だけになることが多く、あまり行動しようという気になれません。
具体的にひとつずつお話していきます。
お金に対する欲求は意外と小さく、起業する気にはなれない
起業したい人の多くは「お金」への欲求を根拠にしていると思います。
ただ、人間の「お金」への欲求は意外と小さいです。
表面的には「お金があったら…」と思うかもしれませんが、今や1人当たり月給20万もあれば毎日ある程度おいしいものが食べられるし、やりたいこと結構できてしまいます。
だから就職して生活費+α稼げれば「別に起業しなくてもいいか」と思ってしまいますし、それで正解です。
行動は面倒ですが、頭の中で考えて妄想するのは楽です。
だから、「儲かりそうな仕事」で起業して、理想通りの行動量で仕事ができればお金持ちになれる、という計画は立てられます。
しかし、やってみると9割の人が面倒になって、やったほうがいいことを後回しにして、最終的に挫折します。
どんなに大きな「お金」というニンジンを目の前にぶら下げても、突き抜けるような行動ができないのはそのためです。
「起業したい」「お金が欲しい」「ステータス高めたい」という欲求だけでは、起業を成功させるような行動力とモチベーションは生まれないということです。
行動の根拠は欲求→「〇〇したい」が起業のタネになる
人間が行動するのは欲求があるからです。
「〇〇したい」という気持ちが無ければ行動は生まれません。
だから、「起業したい」と思ったら起業しようと行動を始めます。
ほとんどの人は、起業したいという欲求だけでは具体的に何をすればいいかわからないので、何か儲かりそうな仕事を探します。
その後、儲かりそうな仕事がいくつかあったけど「なんかやりたくねぇなぁ」と思ったり、「面倒そうだなぁ」「本当に儲かるのかなぁ」なんて思いなら数々の起業アイディアに納得できない状態になります。
ですがあなたにとって最高の仕事を提案してくれる場所はありませんし、探し方を教えてくれる場所もありません。
という感じで、起業への道が閉ざされたりします。
何が足りないのかというと、「欲求」です。圧倒的に欲求が足りません。
「起業したい」「お金欲しい」「ステータス高めたい」のほかに、あなたの中には大量の欲求があります。
・好きなこと
・興味のあること
・解決したいこと
などです。ここから欲求を洗い出してください。
その欲求の中にあなたがやるべきことが隠れています。
多くの人が、自分の欲求をすべて明確に把握していません。1つ~3つくらいの大きな欲求を把握しているだけで、他の大量の欲求を無視しています。
行動の根拠は欲求です。これは絶対に変わらない真理です。
お金やステータスのほかに、最低でも10個は別の欲求を書き出して、起業でそれを満たしてしまいましょう。
私の場合は、無数の欲求を起業で満たす計画を立てています。
今の仕事をするだけで、人生のほぼすべての欲求が満たされるようになっています。
「ドッグラン付きの家を建てたい」とか「お金」はもちろん、「家族との時間」や「尊敬されたい」「信頼されたい」などの内側の欲求もありますし、「仕事選びで苦労する人を減らしたい」とか「自分の指導で仕事たのしー!って思える人を増やしたい」とかの貢献的な欲求もあります。
「お金」「健康」「時間」「貢献」などの欲求をできるだけ細かく具体的に書いていけば、どんな仕事で起業するべきかは自然にわかるはずです。
「どんな仕事をするべきか?」という問いはあなただけの欲求に従って計画を立てれば良いということです。
1つの欲求にフォーカスせずに全部が満たされる計画を立てましょう。
人間は欲求を満たすために生きています。生きるという行動も欲求があってやってるということです。
自分の欲求をできるだけ多く満たす仕事(目標)を仮定し、人生の欲求がすべて満たされるような計画が立てば、生きている以上人生でやるべきことはそれだけになります。
あとはやるだけ状態です。
また、全部満たされたら、また新しく大量の欲求が生まれるでしょう。
そうなったらまたすべての欲求を満たすことができる新しい計画を立てればOKということになります。
ちなみに、仕事は「貢献」の部分を忘れずに書き出してください。貢献欲が無ければ仕事になりません。
「尊敬されたい」「信頼されたい」などの欲求があれば、どんな分野で貢献したいか、どんな業界で仕事をしたいかという欲求と組み合わせれば、自分に合った仕事が見つかります。
そして、仕事(貢献目標)がわかった瞬間、それは起業したも同然です。
できることからやっていきましょう。
お金が無ければ、お金のかからないことから。時間が無ければ時間のかからないことから。
「儲けるため」ではありません。貢献目標を達成するための行動を取り、お金がいただけるシステムにすればよいだけです。
お金を払うほどのことじゃない、ということだとお金はもらえません。
そんな時は、貢献度をさらに上げるように工夫と努力をすれば良いです。
「起業したい」「お金が欲しい」「ステータス高めたい」はそのままに、自分の中にある欲求を混ぜて最高の仕事を見つけてください。
まとめ
・「起業したい」は大事だけど、「起業したい」だけでは行動につながらない
・「儲かりそうな仕事」は儲からない可能性が高い
・「お金」や「ステータス」の欲求だけでは行動は生まれない
・社会にインパクトを与え、人の役に立ち喜ばせる目標が必要
・自分の欲求をできるだけ多く満たす仕事(目標)を仮定する
・人生の欲求がすべて満たされる計画が立てばやるしかなくなる