私は取り柄ないんですが、起業して上手く行きました。
起業するのは「特別な人」が「特別なこと」をやっているように見えますが、実際はそうでもありません。
今回お話することで、少しでも起業することに対するハードルが下がれば良いなと思いつつ解説していきます。
重要なことは、
「課題の大きさ」x「解決力」=「結果」
という方程式です。
自分が体験した人生の中で、社会にとって一番大きな課題を見つけ、それを解決する力を持っていると結果が出てきます。
取り柄が無いというのは「解決力」が小さいだけで、まったく無いわけではありません。
ちょっと詳しくお話していきます。
取り柄が無い&お金が無い=「解決力」が小さいだけ
取り柄が無いし、お金もない。だから起業はできない。
そう結論付けるのは早いです。
私の経験上、何も取り柄が無くても、体が動くなら起業はできます。
「取り柄が無いし、お金もない」というのは、上の方程式で言うと、「解決力」が小さいだけです。
「解決力」が0じゃ無いなら、あなたは解決力を持っているので起業できます。
例えば、派遣登録して、建築現場に出て働けば1日約1万円もらえます。
これは、「建物を建てる」という課題に対して、「体を動かす」という解決力を提供して受け取る対価が1万円ということです。
さらに、建物を建てるための手順を知っていて、作業員の統率が取れる人は「現場監督」に任命されたりします。
「建物を建てる」という課題に対して、「手順を提示して作業員の統率を取る」という解決力を提供するわけです。
1日に15000円~20000円ほどもらえます。
実際に、この手の仕事で個人で起業していて毎月50万円くらい稼いでる人もいます。
起業して50万円ならとりあえず、十分な生活ができるでしょう。
起業できない人の多くは「解決力」が無いことを理由に、自分にはできることがないと考えてしまいます。
それは間違いで、解決力が0じゃないなら、月に30万円稼ぐのはそれほど難しいことではありません。
それなのに「解決力」をつけようと勉強したり、スキルアップを狙ったりして時間が経過していき、いつまで経っても「これじゃまだまだ」と言い続け行動を起こせません。
つまり、起業したくてもできない人の問題は「解決力」ではないということです。
どちらかというと、人生かけられるような「課題」が見つからないことが原因だったりします。
起業アイディアとなる「でかい課題」はあなたが生きてきた人生の中に必ずある
ここからは「でかい課題」の見つけ方です。
あなたにとってやりがいのある課題の中で、社会的に大きな課題を見つけましょう。
…という言い方をすると「戦争をなくす」みたいな特別でかい課題が思いつく人もいらっしゃいますが、もっと簡単でOKです(笑)
例えば、建築作業員の場合は「建物を建てる」という課題です。
※この場合、課題意識がある人はほとんどいないかもしれません。多くの人は「お金を稼ぐ」という、社会ではなく自分自身の課題だったりします。
「建物を建てる」くらい単純で簡単でもいいです。問題ありません。
ただ、あまり自分の欲求とか趣味嗜好とかけ離れていると面白くもなんともない仕事になってしまいます。
やりがいのある仕事を見つけましょう。
あなたが学生時代にやってたことや、今までの仕事のこと、または趣味などの経験を思い出してください。
その中で、何か問題を感じたことは無かったでしょうか?
または、楽しかったことでも、面白いと思ったことでもなんでもいいです。
課題は今まで生きてきた経験の中に見つけることができます。
知り合いのデザイナーの場合、
「広告主や商品の背景・ストーリーを理解して、顧客に伝えられる広告デザインをする」
という課題を見つけました。
その知り合いは今まで広告代理店で勤めており、デザイナーに依頼する立場でした。
デザイナーは、依頼されたことをそのままやる程度のことしかできなくて、広告主の背景や商品の世界観を理解して仕事をしてくれる人がいなかったらしいです。
デザイナーとして、「広告主や商品の背景・ストーリーを理解して、顧客に伝えられる広告デザインをする」ことができるようになれば、広告主にとっても、広告を見る顧客にとっても楽しいデザインができると考え、それを課題にして取り組んでいます。
こんなふうに、自分の人生をストーリーにして、人生から課題を受け取り、仕事に反映していくことで、お客さんからの信頼も大きくなります。
信頼が大きくなるということは仕事を受けられることにつながるので「解決力」を伸ばすにも良いということになります。
「儲からなら何でもいい」とか「稼げるなら何でもする」なんて考え方で課題(=仕事)を選んでしまったら、そこには何の信念もないはずなので、お客さんから信頼を得ることはできませんよね。
起業するには「起業アイディア」なんて大それたものは必要ありません。
「起業アイディア」が必要なのは、投資家からお金をもらって社会的にかなりでかい課題を解決するような「スタートアップ起業」くらいです。
個人で月収100万円を目指すのであれば、アイディアは不要です。
自分が心から取り組みたい課題を見つけることができれば十分です。
他の人が同じことをやっていても「飽和してなきゃいい」くらいに思っておきましょう。
ほぼすべての人が「自分の欲求」を具体的に把握していない
課題の見つけ方をもう少し深堀りします。
人間は欲求があるから行動します。欲求がなければ行動しません。
また、自分の欲求に気づいていない場合も行動できません。
「儲かるなら何でもいい」「稼げるなら何でもする」という考え方はその典型です。
自分の欲求に気づいていないから、「何でもいい」になってしまいます。
「今日の夕飯何がいい?」→「なんでもいい」→「じゃあハンバーグでいい?」→「ちょっと肉は嫌だな」
これですよ(笑)
欲求は気づけないものだと考えた方が無難です。
すべての欲求を把握できていない前提の方が間違いを減らすことができます。
つまり、自分の欲求をできるだけ明確に、具体的に把握しておけば、行動選択で間違える可能性を減らせるということです。
好きなことや、興味のあること、解決したいことなどの感情から、「〇〇したい」とか「〇〇が欲しい」という欲求をできるだけ書き出して把握しておきましょう。
さらに、出てきた欲求を細かく分解して、具体的にしておくことで、欲求が明確になっていきます。
最後に、できるだけ多くの欲求を満たすたった1つの課題を見つけましょう。
これがあなたにとって最高の仕事になります。
欲求の中には「貢献欲」もあるはずなので、それを満たすことができていればちゃんと仕事になります。
自分に合った最高の仕事を見つけることができれば、行動力やモチベーションが高まり、しかも長期間高いまま持続できるようになります。
仕事の選び方はメルマガでもじっくりご説明しているので、よろしければご登録ください。
「でかい課題」を見つけて、人生かけて「解決力」を伸ばせ
再度、起業を成功させるための方程式を書いておきます。
「課題の大きさ」x「解決力」=「結果」
です。
個人でやるときは、課題はそこまで大きなものを選ばなくてもOKです。
解決力も0でなければOKです。
課題に取り組みながら解決力を時間かけて伸ばしていくという考え方で十分ですね。
単純に「解決力」10だったのが、20になれば単価は2倍になると考えていいと思います。
悩みをちょこっと解決するのが1万円だったら、さらに「うれしい!」と思わせられるようになったら2万円みたいな感じです。
課題の大きさは、そこからさらに単価を上げられるかどうかに関わってきます。
天井というやつですね。課題が小さすぎるとどうしても単価は上がらないので、さすがに「お風呂を掃除する」みたいな小さすぎる課題はやめておきましょう。
「お風呂のカビを根こそぎ落とし、2度と生えないようにする」くらいになると10万円くらいもらえそうですね(笑)
解決力ばかり伸ばすのではなく、バランスよく取り組む課題も大きくしていくと良いです。
ドラクエで言ったら、勇者は魔王を倒せる力があるだけでは勇者になれないって感じです。
魔王が存在するから勇者になれるわけですね。
自分の人生における魔王を見つけ出して、それを倒すための活動にちょこっと加担するだけで飯食っていける起業ができます。
今や起業は気楽に楽しくできますので、肩ひじ張らずにやっていきましょう^^