私は6年前、「せどり」という稼ぎ方で独立しました。
bookoffで買ってきて、Amazonで売るというとんでもなく単調な仕事です。
…仕事とは言えないですね(笑)
当時から、「こんなもん起業とも独立とも呼べないな」と思ってまして、それでも何をしたらいいかわからなくてモンモンとしていました。
独立してからすでに6年ほど経過しているわけですが、振り返ってみると、
- せどり
- 運送業
- ゲーム実況
- 音楽(作曲・アレンジなど)
- プログラミング
- アフィリエイト
他にもあると思いますが、結構いろいろやりましたね(笑)
この中で生活に潤いをもたらすくらいに成功したのはせどりと運送業ですね。あとはブログアフィリエイトや広告からも少し収入がありました。
他のはあんまり稼ぎにはなってません。。。
今回のお話は、これらの起業経験をもとに、
「起業したいけど何をしたらいいかわからない!」
という人向けに私の考えをお話したいと思います。
どういう考えで始めると成功できて、どういう考えで始めると失敗するのか。どんな仕事で起業するべきか。
あとは、キャリアをどうやって積み上げていくとやりたいことで成功できるようになるのかってところもお話していきます。
せどりで独立後、何をすべきか全くわからなくなった
サラリーマンの時にせどりを知って、就職したまま2か月くらいせどりを試し、稼げることが分かったので仕事を辞めて、専業でせどりを始めたのが、私の独立の瞬間です。
すごい不安定な感じが伝わりますでしょうか?いつまで稼げるのかわからないし、せどりはアプリを使用してたし、仕入れも販売も他社店舗で行うので、自分の能力はほぼ何もつかっていないんですよね。完全にギャンブルです(笑)
運がよかったのか半年くらい経つと、ある程度稼げるようになりまして、さらに時間も少し余ってきました。
お金と時間があると色々考え始めるものです。
さすがにせどりは独立とか起業とかってイメージからかけ離れていて、独立らしいこと、起業っぽいことがしたいなぁって思いました。
しかし、小さなアイデアはたくさん出てくるものの、それを行動に移そうという気にはなれませんでした。
この時の私は、「やりたいこと」や「なりたいもの」を優先してましたね。
だから、稼げること、今すぐ自分にできることを思いついても、やる気になれなかったんです。
それに「やりたいこと」や「なりたいもの」で稼げるイメージも持てないから、結局何もできない状態になっていたんです。
起業したいけど何したらいいかわからない人というのは、多くの人が私と同じこんな状態かもしれませんね。
今思えば、この状態を打破することに集中していればもっと早く成功できていたんだよなぁって思います。
当時の自分に、今の私が何か言うとしたら「やりたいことばっかり考えてないで、できることをすぐにやれ」って言います。
これが今回の記事のメインテーマです。
「できること」から選んだものは全部成功した
私の事業の中で大きく成功したのは「せどり」と「運送業」です。
どっちも「できること」でした。
別にやりたくてやったわけではありません。
自分で稼ぐということ自体にはワクワク感がありましたが、せどりや運送業自体に魅力は感じていませんでした。
あとは、アフィリエイトと広告からの収入も、現在は何もしてませんが毎月5~10万円の利益をもたらしてくれてます。
5万じゃだめだ~って思ってましたが、よく考えたらでかいですね^^;
ブログやって広告貼り付けて稼ぐなんて楽しいって思ったことありません。
でも、できるという自負はあります。
検索してきた人の悩みを理解して、それに応える記事を書けばいいって仕事なんですけど、自分にはそれができる!って思えます。
全部飽きちゃって大きくするのを辞めてしまったんですが、これらの仕事を嫌でも続けていればさらに成功できるというのは手に取るようにわかります。
起業や独立を考えるなら、まずは「できること」から選んだら成功しやすいはずです。
…なんですが、それを妨げるのが「やりたい」「なりたい」って欲求です。
成功してから2年、「やりたい」や「なりたい」を軸にしたものは全て失敗した
いくつかの事業が小あたりして、まぁサラリーマンやってるよりは稼げるし、毎日平均3時間以下の労働時間という状態にまでなりました。
それから2年間。いろんなことやりましたね、ほんとに(笑)
時間もお金もあるから、やりたいことをどんどんやりました。
でも、ことごとく失敗しました。
失敗というか、挫折ですね。
「やりたい」を最優先に仕事を選ぶわけですから、やりたくなくなったらやめるんです。これが「やりたいことを仕事にする」の罠です。
3日坊主とか、仕事が続かない人って言うのは、仕事を「やりたい」とか「なりたい」って欲求だけで選んでしまってるのかもしれませんね。
そうすると、飽きが来たときにその仕事をする意味がなくなりますから辞めます。
ゲーム実況も、音楽も、「やりたい」「なりたい」の欲求を軸にして選んで始めてしまったので、飽きて辞めてしまいました。
もし、ゲーム実況で配信するなら「自分には何ができるか?」「自分にできることは?」って考えてたら価値を提供できるまで続いたと思います。
今後はビジネス相談を受けながらゲームする配信でもやろうと思ってます(笑)
こんなふうに「できること」を軸に考えると、やりたくない日やちょっとやる気がなくなっても、
「自分にできることをやるのが仕事だっ」
と、踏みとどまれます。
結果が出るようになれば、自然に楽しくなっていきますしね!
できることをやってれば、できることはどんどん増える
できることをやってると結果が出ます。
起業で言えば、フォロワー(お客さん)やお金、自由な時間が手に入ります。
すると、影響力が大きくなって、できることが増えていきます。
運送業は、ブログからの集客で東京・埼玉・神奈川・千葉の仕事を引き受けられるようになりましたが、利益が増えてくるとさらに全国展開もできそうだというビジョンが見えるようになりました。
始めからそんな大きなイメージがあったわけではありません。
できることを続けていたら、影響力が大きくなって、これならできそうだということが増えたのです。
また、個人で人脈無しで仕事を上手く行かせた経験をもとに、セミナーやコンサルを行うことだってできます。
…まぁ運送業についてはもうこれ以上広げる気は無いんですけどね。
こんな風に、できることを続けているとどんどんできることが増えていきます。
はじめから大きなこと、難しいこと、「やりたい」ことをやろうとすると、結果が出なくて進みませんが、できることをやり続けるだけで自然にやりたいことが迎えに来てくれます(笑)
「やりたい+できること」が見つかるまで我慢
できることをやり続けて、一定期間経ってからできることをリストアップしてみると、できることが増えているはずです。
増えたできることの中には、今よりも収入が大きいことや、今よりも面白い仕事が出てくる可能性があります。
そうしたら、さらにお金が稼げることだったり、もっと「やりたい」って思えることを選ぶことができるようになるんですね。
「できること」なら何でもいいからやるというスタンスで、あんまり稼げない&面白くないってこともやってると、意外と結果出ます。
ワンピースの92巻読んでみてください。ルフィが奴隷になってダンゴをもらうシーンがあります。
いっぱい働くといっぱいダンゴもらえるんですが、普通の人はダンゴ1個もらって「こんなに働いたのに、これしかもらえないのか…」と嘆くんですよね。
しかし、ルフィはダンゴをいっぱい食べたいので、あり得ない仕事量でダンゴを山ほどもらいます。
基本的には収入が少ない仕事でも、自分にできることを選んで全力でやれば意外と稼げるってことです。伝わるのかなこれ?(笑)
実際、そのスタンスで仕事してきたことは、みんな1年以内に小さな成功をしました。
そして、できることが増えて、その中には「さらに稼げること」「もっと面白いこと」も出てきて、仕事を選ぶことができるようになりました。
だから、はじめはできることを全力でこなして、「やりたい+できること」が出てくるまで我慢するといいと思います。
どんどん仕事が楽しくなっていくはずですよ^^
よく言う「目の前のことに集中する」の本当の意味
結果を残しているビジネスマンは口をそろえて
「目の前のことに集中しよう」
って言いますね。あれ、抽象的で何が言いたいのかわかりづらいですよね。
…そうでもない?(笑)
私にとってはかなりわかりづらかったです。
目の前のことって何?掃除洗濯くらいしか思いつかなかったです…(笑)
たぶん、サラリーマンやってる人は与えられた仕事に集中して、全力でこなせってことだったりするんだと思います。
起業する場合は「できること」ですね。
今の自分のスキル・知識で仕事として成り立つことです。
運送業を始めるときは、車の免許と各種許可があればできるとわかったので、すぐにできると思いました。
これが「目の前のこと」だったので成功したのでしょう。
逆にゲーム実況は「なりたい」から始まってるので、まぁすぐには無理ですよね(笑)
一人で面白いトークとか、良い声出さないととか、できないことに取り組んでるわけですから失敗するのは当たり前。結果が出ないから続かないのは当たり前です。
「目の前のことに集中する」というのは、起業する人にとっては「今すぐにできる仕事を全力でやる」ということでしょう。
これができたら失敗するわけがありません。
できることをリストアップして、その中から1番いいのを選ぶだけ
私は今までやってきた仕事を振り返って、何が成功して、何が失敗したかをリストアップしました。
すると、できることをやった場合だけ成功したことに気づいたので、同じことを考えている人がいるか調べてみたら、いました。
「今でしょ!」で有名な林修さんです。
この記事が簡単に説明してくれてますね。
『できることは「必然」で、やりたいことは「偶然」』
という言葉も見受けられますが、これもまた抽象的でわかりづらいですね(笑)
できることをやれば確実に結果を出せて、できることの中にたまたまやりたいことが見つかったらラッキーだよね、的なことだと思います。
私の考えでは、できることをやっているとできることが増えていき、どんどん増やしていけばやりたいこともほぼ確実に出てくるという感じです。
できることは無数に増えていきますので、その中にやりたいことが一つもないなんてことはあり得ないでしょう。
つまり、やりたいことが無いという人は、「できることをやっていない」からだと思います。
できることをやらないからできることが増えない。
できることが増えても新しいできることにシフトしないから、やりたいと感じるものに出会えない。
そんな感じでしょう。
やってみないと本当にやりたいかどうかは見えてきませんから、できることが増えたら全部やってみるつもりでやったほうがいいと思います。
そして、今あるできることの中で一番いいのを選べばいいです。
収入面でも、面白さでも、総合して一番良いものを選べば、さらに大きな仕事ができるようになるということです。
どんどん仕事が楽しくなって、結果も大きくなっていきます。
「やりたい」だけ、「なりたい」だけは仕事じゃない
まとめですが、「やりたい」や「なりたい」という欲求で始めることは、その時点では仕事じゃないと思います。
「お金をもらう」シーンというか工程がぶっ飛んじゃうんですよね。
起業するからには利益を出さないとだめなんですが、やりたいことってのはそれをやってるときは楽しいかもしれないけど、すぐに結果(利益)が出ないので「これで起業する意味あったの?」って脳が疑問を持ってしまいます。
だから挫折につながります。
「やりたい」「なりたい」と思うのはいいんですが、やっぱり「いますぐできる」というのが仕事だと思います。
それを見つけて起業したら、行動量の分だけすぐに結果がでますから成功しやすいですよね。
コンビニの店員って暇なところでも時給900円もらえます。
お客さんがまとまってきたときのレジや、棚卸とか在庫補充が主な仕事なんですが、それ以外の時間は暇です。
仕事していない暇な時間をとっぱらったら、コンビニの店員は時給2000円以上で働いてることになります。
で、2000円は給与ですから、経営側の粗利で言うと1時間あたり2500円~4000円出てることになるわけです。
起業するとそんなイメージです。簡単なことをしていても、めちゃくちゃ稼げる。ただし、働いている時間は忙しい。自発的に頑張るわけだからね。
コンビニ店員が忙しく働いている状態で1時間に4000円の粗利です。→これすごくイメージしやすいんですがどうでしょうか?
ちょっと説明が難しいですが、ご理解いただけましたかね^^;
何でもいいからできることを見つけて起業して、それに集中すればサラリーマンの給料は簡単に追い抜けます。
「できること」をやればいいってわかればどんな仕事で起業するかはすぐに見えてくるはずです。
ここまで来たら問題は自制心とかになってきます。他の「やりたい」という気持ち、やりたいことを抑えて、「できること」に集中しないといけないので。
でも、「できる+やりたい」という仕事が見つかったら、爆発的に稼げるようになります。
その前にとにかくできることを探して始めてみてください。
今回は以上です!