起業

トップに立つべき人間の条件〜PDCA力の4段ピラミッド〜

組織についての第一弾としてPDCAに焦点を合わせて、どんな人が上に立った方がいいのかについて解説します。

PDCAの詳細についてはこちらをお読みください。

実力として組織を導く力を持つには「P=プラン」や「C=チェック」の精度や効率の良い選択ができることが重要です。

ただ、実績を他人に示す必要がありますので、初期段階では高速で「D=実践、行動」を達成して、KGIに対する大きな貢献をする必要があります。

とくに個人レベルから起業する人はここ重要です。大量行動で乗り切ってPやCの精度を上げながら結果を出し、人を雇っていくような流れになるはずです。

 

実際の仕事では何が正しいかは時間とともに変わりますので、PDCAを本気で回す組織ほど新しいことに取り組む時間が長くなります。

何人かの従業員を抱えたり、チームのリーダーになってもしっかりDをこなせることがPDCAを回す原動力になります。

 

PDCAの4段ピラミッド、各ステージの役割

PDCAを回すスピードを上げていくと、以下のように4段階(+1)のSTAGEが見えてきます。

※…とは言っても、明確に4段階あるわけではなく、環境や組織の形によって変わるので目安です

STAGE:0 → PDCAを知らない、雇われてKDI達成のみこなしていく状態。大きな目標、目的、プランやビジョンが見えていない。目の前の作業を終わらせることが目標。

STAGE:1 → PDCAを回し始めた人。1~3か月で終わる小さなPDCAを計画段階から回し始め、KDIを速くこなそうという意思がある状態。Pの精度が悪く、時間も労力もかかってしまうのでDの行動量でカバー。

STAGE:2 → PやCでの課題抽出に慣れて、精度が上がった人。3~5人のリーダーとして中サイズPDCA(3~6か月)を回し、小PDCAを3~5ほど複数管理できる状態。部下のPDCA管理指導。一緒にKDIを回す。

STAGE:3 → 大量の数値を管理しながら課題抽出ができる人。大サイズPDCA(6~12か月※もうPDCAというよりマインドマップや要素分解された図)を回して、中サイズPDCA2~4つ、それに対する小サイズPDCAも管理して社員一人一人が取り組むKDIやKPIの達成を助けることができる状態。社員30人までの会社社長レベル。

STAGE:4 → 大PDCAを複数管理できる状態。複数の会社を同時に回す。会長レベル。

 

どの段階でも言えることですが、部下が「この人の課題抽出の速さ、解決案の的確さはすごい」「この人の言うようにやっていれば効率よくPDCAが回り、結果が早く出る」と思われることが重要です。

もちろん、効果のありそうな行動を試して実験して結果目標が達成されるか調べていくこと自体がPDCAなので、間違えたときは間違えを認めるべきですし、部下も上司も間違えることが悪いことではないという共通認識を持っている文化を作るべきです。

ただし、会議などでPDCAのPやCを議論している時に、PDCAの課題抽出の的確さと解決策の精度を基準にして、最終決定権を誰に持たせるべきかをその場の全員が納得できる人物にする、というのが理想的です。

 

ちなみに、働いている人のほとんどがSTAGE:0です

理由としては、会社側が会議で「P」や「C」の議論をサクサクと大量にこなしていくような環境が無いからです。

上層部がちまちまと、しかも長々と勝手にプランを立てて、「このように決まりました、やってください」と降りてくる計画をこなすような環境ばかりです。

 

だから、それを受けて行動する人たちも「こんなやり方じゃダメでしょう、上は馬鹿だ」なんて言ったりします。

改めて言いますが、仕事上の計画なんて初期状態では間違っていて当然なんです。

それを「C」で改善していきながら、結果目標を達成していきます。

「間違っていて当然、改善していくぞ」という意思を持つ文化を作らないといけないのですが、「P」や「C」の段階で「実験に参加している意識」を持ってもらうのが手っ取り早いのです。

ホーソーン効果と言いますが、実験に参加している意識のみでKDIの達成効率は上がります。

会社側がPDCA力を上げてくれる仕組み作りをしてくれていれば、文化や環境に引っ張られてSTAGEも自然に上がっていくはずです。

 

逆に、会社にそういった文化が無い場合や、個人レベルから起業する場合は、自分でPDCAを学び、自分でSTAGEを上げていく必要があります。

目標や理想を掲げ、それを達成するために必要な結果目標(KPI)を抽出し、それらの結果を生み出すための行動目標(KDI)を大量にこなしていくという過程を、自発的に行っていきます。

サラリーマンだからと言って会社のせいにしていたら一生変わりませんし、起業家なら誰も言ってくれませんのでなおのこと自分でやらなければいけません。

 

蛇足ですが、私には「ゲームは楽しいけど、勉強は楽しくないのはなぜか?」という疑問が昔からありました。

その答えはこのPDCAサイクルにあります。

ゲームは「理想」がすでにあり、それに対する「行動」が示され、それをこなせば必ずうまく行くという確信があるのでどんどん行動したくなるのです。

つまり、PDCAにおける「P」と「C」の精度がむちゃくちゃ高く(たまに裏切られますが、そういうときは面倒くさ!って思いますよね(笑))、さらに「D」の落とし込みがとんでもなく明確です。

 

やるべきことが明確で、それをこなせばほぼ確実に結果が出る。

そりゃ楽しいですよね。

最強のPDCAマスターからの指示が下りてきて、それをこなすだけででっかい結果が出ます。

自分がこれを成し遂げたのか!?と驚くほどの成果物が出来上がります。そんな感じ。

 

逆に、勉強も仕事も爆発的にこなしていって、大きな結果を出し続ける人がいます。

こういう人は、自分でPDCAを回し、行動レベルまで落とし込んでやるべきことを明確にしています。

いわば、クエストを自分で発行して、それをこなして報酬を得ている状態です。

 

サバイバル系のゲームで素材を集めて、レアなアイテムを作るようなイメージでもいいですね。ただし、作るアイテムも自分で決めて、必要な素材も自分で予想しながら集めていき、それを手に入れるための方法や行動も自分で決めるということです。

このように「P」や「C」を自分で行うということができるようになると、あとはゲームのようにこなすだけで良いので楽しくなります。

また、PやCの精度が高まるとさらに楽しくなっていき、STAGEも上がっていくということですね。

 

STAGEを上げてピラミッドを上る方法

STAGEを上げる方法を具体的に説明していきます。

 

STAGE:0の人はPDCAを学ぶだけでSTAGE:1に上れます。PDCAの記事を読んでいただくか、以下の本を読んでください。Kindle unlimitedで月額読み放題で手に入ります。

 

STAGE:1の人は、とにかくPDCAを大量に回しましょう。できれば小さいPDCAが良いです。

取り組むの「欲しい物」「欲しいこと」など欲求に基づいたものなら何でもOKです。仕事でもプライベートでも可。

はじめは精度が低く、解決策が結果に結びついていなかったり、行動目標が結果に結びつかなかったり、1つのことを達成するのが大変だと思います。

 

コツとしては、結果目標と行動目標の理解と、それぞれを分解しまくって数値化することです。

結果目標はKGIやKPIです。欲しいものですね。行動目標はKDIです。何をどれだけやるかです。まずはこの違いを覚えてください。

※ちなみに、KGIとKPIは結果目標の深度が違うだけでほぼ同じ意味だと考えてください。最終目標をKGIとして、それを構成する要素としてKPIがありますが、そのKGIもさらに大きなPDCAのKPIであることがあります。

そしてKGI、KPI、KDIを具体的な数値で表現できる言葉に変換して、その数値を達成することを目標にKDIをこなしていきます。

 

KDIをこなしてもKPIが達成されないことがあります。というかはじめは達成されないことが多いかもしれません。

ただ、それが「当たり前」だと思ってください。ダメなら新しいKDIをこなすまでです。

行動で達成できないKPIはほぼ無いと思ってください。KDIが間違っていたか、それだけじゃ足りなかっただけだ、と思いましょう。

ゲームでNPCのクエストをこなして終わるかと思ったら「あー!あの素材を忘れてた!申し訳ないけど集めてきてもらえない?」って言われてクエストが増えるようなものです(笑)

また課題や解決策を抽出してKDIを出してこなしましょう。

 

表面的にはKDIを大量にこなし、結果を出せる人間として認められることが重要です。

内面的には、中サイズPDCAにおける目標を意識して、小サイズPDCAを回せるかがカギとなります。

小さな個人的なPDCAを回すことは精度の向上につながりますが、部下を持つ段階に入るには抽象的に全体像を俯瞰できる視野が必要です。

自分の行動が大きな目標にとってどの部分を担っているのかを確認して、大きなPDCAの「P」の部分に意見を出せることを目標にしましょう。

ただし、STAGE:1の段階でKDIをこなせない人は誰からも認められませんし、結果も出せないのでやっぱりKDIを大量にこなすのが大事です。

 

STAGE:2の人は複数人でのPDCAサイクルの回し方を覚えましょう。

特にこの段階に来ると、「足りないものを揃える」という感覚から、「得意なことを伸ばす」という課題が増えてきます。

複数人でやってるので得意な人間にさらに得意になってもらう方が早い!という選択が出てくる可能性が高まるというわけです。

 

各々が抱える小さなPDCAを管理して、KDIの数字が達成できることを目標にしながら、達成できなそうなことに対して課題と解決策の抽出をしていきます。

チームの中に、中サイズPDCAを視野に入れることができる人材を見つけ、教育して行きます。

また、この段階ではまだKDIを一緒に達成していく必要があります。

きついです!(笑)

 

ただし、ビジョンの共有、実験参加意識によるホーソーン効果、そして自身の「P=プラン」精度向上により、中サイズの大き目な課題が自分の作業量よりも早いペースで達成されていくのはとても気持ちが良いものです。

自分のKDI達成を頑張っていたら、いつの間にか他の小サイズPDCAが部下により達成されていた、これがSTAGE:2の醍醐味ですね。

部下が意見を出してくれる環境を作り、チームの生産力を上げ、部下が認める「P」の精度の高さを身につける。

これができればSTAGE:3に進めるようになるでしょう。

 

STAGE:3は1つの事業を管理できる能力が問われます。

複数の中サイズPDCAを回しますので、数値を集計したり、大きな目標に対してMECE(重複なく、もれなく)な課題抽出をする必要があります。

KPIが達成される気配が無いのに、長期に渡って同じKDIに取り組んでいるのを見過ごさない視野を養いましょう。

注意点を守り、6か月から1年、またはそれ以上時間のかかる大PDCAを達成することでSTAGE:4へ進めます。

とにかく事業を1つ成功させる。これでしょう。

 

※最近はSTAGE:4まで行っても一人でKDIぶん回して年商5億とかの人もポコポコ出てきてますので、例外はたくさんありますが、目安としてはこれらのSTAGEを上げる基準が見えていると生産性を上げやすくなるはずです。

 

ビジネス初期段階ではKDIの達成スピードのみが成否を分ける

とにかく初期段階はKDIです。行動量ですね。

実は、明確な目標を立てなくても、遊びでKDIを達成しまくっているだけで、何かしらの結果が出てしまうことすらあります。

 

例えば「起業して成功する!」というKGI・結果目標を立てて、P(計画)を進めてKPIやKDIを出して、行動目標を出したとします。

これらの行動目標を達成したら、「起業して成功する!」という目標が達成されるとしましょう。

しかし、ある人が何の目標もなく、楽しみながらいろいろやってたらここで出てきた行動目標を達成してしまったという場合、意図せず「起業して成功する!」というKGIが達成されてしまいますよね?

 

これを私は「アクシデンタルKGI達成」と呼んでいます(笑)

※レバガチャ的な…。無茶苦茶に動かしていたら技が出た感じ。

 

もちろんこのままではSTAGE:2には行けないのですが、「P」を覚えたらすぐに行けるとも言えるのです。

だいたいの場合、PDCAを覚えても「P」ばっかり進めて満足してKDIが達成されずに、計画倒れします。

しかし、もともとKDIのオーバーキルが得意な行動量の多い人は、Pを覚えた途端に狙った目標をバンバンこなせるように化けることがあります。

大量のKDIをこなすので、「P」の精度がどんどん上がるわけです。

 

なので、初期段階では「P」はざっくりでいいのでKDIをこなしまくることをおすすめします。

実力的には「P」の精度があがりますが、それ以上に大きいのは実績が生まれることです。

実績は信頼を生む名刺代わりになりますので、自然にSTAGE:2の度量があることを示すことができます。

 

初期段階はとにかく行動、とにかくKDI、です。

 

上に上るほど課題をMECEに、素早く抽出する力が求められる

部下が多くなるとバンバンKDIが達成されていきますので、PDCAの管理(「C」や「A」)が中心になってきます。

無駄な作業がされていないかいち早く気づいてあげて、みんなが結果を出せる環境を作れているかを確認します。

 

課題はMECE(漏れなく、ダブりなく)に、素早く抽出することで、無駄なコストがかからず、社員のモチベーションを高い状態で保つことにもつながり、「仕事が楽しい」と思える環境づくりにもつながります。

結果が出ないことに気づかず無駄な作業を続けていたら辛いです。

気づいて改善策を提案したり、課題を改めることを促してあげましょう。

 

STAGE:3まで来ると、KDIを回さない方が効率が良かったりします。

たった1人KDIを回す人が増えたからって、生産性は1人分しか変わりません。

人数が多いほど、精度の高い「P」を作り、ひとりひとりのPDCA管理を手伝ってあげることで、1人分以上の生産性を生み出すことは容易になります。

 

まとめ

実績がないならKDIを回しまくって結果を出して名刺代わりにしつつ、「P」の精度を上げる。

KDIを達成しないSTAGE:1はただの飾りです。動きましょう!

 

そしてSTAGE:2からはKDIから少しずつ離れて、PDCAのコーチングや管理に回る。

特に、ひとりひとりのPDCAの数値管理と、素早い課題抽出・改善が求められます。

 

サラリーマンでも起業家でも、PDCAを回すことによってSTAGEをあげることができますので、がんがん回していきましょう!

今回は以上です!

 

ABOUT ME
ツカ
1987年6月生まれ、東京出身。福島大学-音楽科に特待生(学費半額)で入学するも2年目で中退。その後、IT系に特別報酬付きで就職するも退社。せどり始める(笑)ここで一応の独立。自立はするも伸び悩みを感じブログマーケティングを学び、同時に雇用のやり方も勉強し、せどりを組織化することで自動化成功。運送業を始める。ブログホームページで集客から販売までを自動化し、雇用による組織化で運送業も完全自動化成功。リアルビジネス+ブログマーケティング+組織で事業を自動化するのが得意です。→プロフィール