前回、欲求の洗い出しをして「自己貢献リスト」を作成しました。
このリストに書いてあることがあなたの行動の根拠となります。
それさえ満たすことができれば「人生最高だ!」と思えるような内容になっていると思います。
今回は、その欲求をもとにして理想的なライフスタイル(毎日の活動内容)を決めて行きます。
このライフスタイルを実践することで、欲求を満たしながら自然に成長できる環境を作ります。
そして次回、ライフスタイルを活かした他者貢献=仕事を決定します。
あなただけにとって最高のライフスタイルを確立しよう!
それでは早速ライフスタイルを作成していきます。
前提として「すべての時間を自由に使える状態」だと考えて作っていきます。
今仕事をしていても、学生でも、それらを一切忘れて、24時間完全に自由だと思ってください。
ライフスタイルを作成する手順は以下です。
1.あなたが外向型か内向型かを確認する
2.欲求をもとに活動内容をリストアップ
3.「十分満足ライン」を満たすようにライフスタイルを設計する
4.1回で済む欲求を満たすスケジュールを決めてしまう
5.仕事の時間は1日平均2~3時間程度作っておく
1つずつ解説していきます。
1.あなたが外向型か内向型かを確認する
とても重要な項目なので必ず確認してください。
自分が「外向型」か「内向型」かを調べます。
大きな違いは以下です。
①エネルギー(元気、活力)の補充方法
外向型は外側からの刺激でエネルギーを補充します。
人が多い場所、盛り上がっている場所、普段はいけない場所、その他いろいろな外部の情報から刺激を受けると行動力が湧いてきます。
そのため、1つの場所にとどまらず、刺激を受けると次へ、また刺激を受けると次へ、と大きく動きながら活動をします。
人脈を作り、わいわい騒ぎながら前進するタイプです。
内向型は逆に、内側からエネルギーを補充します。
何かを考えたり、自分の心の中で想像することによって行動力が湧いてきます。
1つの目標や夢について深く考えたり、自分の納得する意見にたどり着くと元気が出てきます。
ただ、外側からの刺激を受けると、自分の考えを再構築しなくてはいけないため大量のエネルギーを失います。
のんびり目標を定めて、安全に進んでいくタイプです。
②活動ペース
外向型はその性質上、比較的活動ペースが早いです。
刺激を受けると行動力が湧くので、同じ場所にとどまることができません。
どんどん動いていきます。
内向型は比較的活動ペースが遅いです。
まず納得するまで動き出せませんし、動き出してもエネルギー切れを起こしやすいのですぐにばててしまいます。
ただし、目標を見失いにくいので、基盤が整うとまっすぐ進んでいけます。
③目標に対する「あそび」
「あそび」とは、狙いを定めるときの余裕にあたります。
外向型はあそびが大きい傾向にあり、目標を見失いやすいです。
目標とは全く関係ないことを平気でやってしまって、いつの間にか時間が経っているなんてことが多いです。
内向型はあそびが小さい傾向にあり、目標に集中します。
目標に向かって真っすぐ進むのが得意です。ただし、視野が狭くなる可能性もあり、情報が足りなくなって行き詰まる可能性もあります。
外向型の人が目標に向かっていないとイライラしたり、成功モデルをマネすることばかり考えると自由な発想ができなくなる傾向にあるのでご注意。
あなたはどちらでしょうか?
どちらかに偏ってる人もいると思いますし、どちらの要素もあるという人もいると思います。
大事なことは、
外向型の人は「目標の方向性は把握しておく」
内向型の人は「休憩の時間をしっかりとる」
ということです。ライフスタイルに反映させてください。
外向型の人は、気を抜くとすぐに目標から遠ざかってしまうので、あとで仮定する目標をいつでも目に入る場所に書いておくなどの工夫が必要です。
内向型の人は、あそびが小さく見識が狭まる傾向になるので、くつろげる場所で本を読みながらメモを取る時間を作りましょう。内容は許容できる範囲で広く。
ちなみに私は「ほぼ内向型」です。
外からの刺激も欲しいけど、すぐに疲れてしまうので休む時間が大量に必要です。
また、自分の頭で考えて納得するまで動き出せません。
その代わり目標を見定めたらとことんです。
ただ、自由な発想ができなくなるので、成功の方程式みたいなものにこだわり過ぎないように注意が必要です。
こんな感じで、自分が「外向型」か「内向型」かを意識して次のステップに進みましょう^^
2.欲求をもとに活動内容をリストアップ
スケジュールを作る前にとりあえず活動内容をリストアップしてしまいましょう。
何の時間が必要なのか一つ残らず書き出します。
欲求リストを参考にしながら、ゲーム、漫画を読む、ビジネス書を読むなど、行動の選択肢になるものを洗い出していきます。
この時、「今すぐ満たせる欲求についての行動」と「欲求を満たすのに準備がいる行動」を分けておくと便利です。
欲求はお互いに満たし合う性質があり、「今すぐ満たせる欲求についての行動」を優先的に時間を多くとることで、「欲求を満たすのに準備がいる行動」へのモチベーションが高まっていき、準備が進みやすくなります。
注意点は、必ずすべての欲求に対して行動をリストするということです。
欲求にもれがあると犠牲にしてしまう可能性が出てきます。
必ずすべての欲求を満たすことができるようにリストアップしましょう。
物欲に関する部分は、だいたいがお金での解決になるので「仕事」の時間で満たすことになります。
次のステップでリストアップした活動内容をスケジュールに落とし込みますが、1日2~3時間を仕事の時間としますので、物欲関係は「仕事」と書いておけばOKです。
3.「十分満足ライン」を満たすようにライフスタイルを設計する
リストアップした活動を、どれくらいの時間費やすか決めて行きましょう。
まずは、以下の4つに活動を分けます。
・日→毎日やること
・週→週1~3回やること、曜日ごとに変わること
・月→月に1~3回程度やること
・年→年に1~6回程度やること
1日は睡眠を抜くと16時間しかありませんし、生活に必要な行動(ごはん、お風呂、家事など)を差し引くと、実際は12時間ほどしかないでしょう。
そのうち2時間は「仕事」にしましょう。
すると10時間が自由な時間ということになります。
日>週>月>年の順で欲求が小さい行動になるように、「十分満足ライン」に沿って当てはめて分類すると良いでしょう。
「日」の欄、毎日やることは4時間程度時間を取りましょう。
かなり強い欲求を満たすための行動に時間を当てるようにします。
特に、行動してすぐに満たすことができる欲求ならば最優先で時間を割り当てます。
また、準備が必要なものについても毎日15~30分程度時間を取って、目標を達成するための準備時間を作ります。
私の場合は、頭を使う活動が好きなので「日」に本を読む時間やゲームが入ってきます。
「週」の欄は、2時間ほど時間を取りましょう。
曜日ごとに違う行動をするようにスケジュールします。
同じように、行動してすぐに満たせる欲求なら多めに時間を割り当て、準備が必要なものは少なめに。
「日」が4時間、「週」が2時間、「仕事」が2時間で、残りは2時間ですが、これは「あそび」として取っておいてもいいと思います。
どうせスケジュール通り動くなんてできませんから(笑)
「月」や「年」に入ってくるような行動を使うために、余裕を持っておく感じでいいと思います。
「月」には家族でちょっと良い外食なんかを入れたり、「年」には海外旅行を入れるのもいいですね。
具体的にスケジュールに落とし込んでいくと、あとからやりたいことが見つかったりするものです。
これらもしっかり欲求として分解して、スケジューリングしましょう。
ここでできたライフスタイルがあなたにとって「人生最高の行動選択」となります。
おそらく、見落としている欲求がある人がほとんどですので、はじめのうちは1か月1回は見直した方が良いと思います。
慣れてきたら1年に1回、欲求の洗い出しからやり直すと良いでしょう。
4.1回で済む欲求を満たすスケジュールを決めてしまう
これが意外と重要です。
1回で済むような欲求があると思います。
「〇〇をやってみたい」というような欲求ですね。
例えば、「スカイダイビングをやってみたい!」という欲求があったとします。
これはできるだけ早いタイミングで実行して、欲求を満たしてしまうほうがいいです。
1つ欲求が満たされると、他の欲求が満たされやすくなります。
また、スカイダイビングをすることがもしかしたら大きな欲求になる可能性もあります。
極論、毎日やりたいことになってしまうことだってあり得るのです。
そうなると行動選択の基準が大きく変わります。
最終的にスカイダイビングのコーチになることが大きな価値を提供できる仕事として成り立つ場合もあるわけです。
1回で済む欲求や、「〇〇してみたい!」という欲求はできるだけ早く満たしてしまうようにしましょう。
60になってから人生をかけられるような活動を見つけても、さすがにもったいないです。
必要なお金と時間を用意して、「〇月×日にやる!」とスケジュールに書いてしまい、予約もしてしまいましょう^^
5.仕事の時間は1日平均2~3時間程度作っておく
先ほどもお伝えしましたが、毎日2~3時間「仕事」という時間を作ってください。
この時間はライフスタイルを活かして、他者貢献をする時間です。
あなたの欲求リストを「自己貢献リスト」と呼びますが、これは「他者貢献」と対にするためにこう名付けました。
「仕事」の時間は簡単に言えば、他人の「自己貢献リスト」を満たす時間です。
あなたのライフスタイルを活かして、誰かの「自己貢献リスト」を満たします。
例えば、あなたが「ベンツのSクラスに乗りたい!」と思ったときに、自分でベンツSクラスを作る技術を学んだりしませんよね。
それはベンツという会社があなたの自己貢献リストを満たすために代わりにやってくれます。
あなたはお金を支払うことで、ベンツSクラスを手に入れて欲求を満たします。
仕事とは、この逆をあなたがやる、ということです。
次回はやっと仕事を選ぶ段階に入りますのでお楽しみに!