前回までの内容で「ライフスタイル」と「仕事の方向性」が決まりました。
ここまで来れば、あとは具体的に何をすれば良いかを決めるだけです。
基本的には、仕事の方向性の範囲の中で問題や課題を見つけて、短期で解決できることを片っ端から解決していきます。
今回はその方法をお伝えするのがメインとなります。
これだけではできることが増えていきませんので、スキルや知識を蓄えてできることを増やす方法も先にご説明します。
また、もちろん就職するなら、与えられた仕事は最速でこなしましょう。
はやく仕事をすることで余裕を作り、着手されていない問題や課題に取り組む時間を作ります。
与えられた仕事を早くこなすことも課題の1つとして解決していきます。
仕事をやるうえでよく間違えてしまうのが、「〇〇さんみたいになりたい」というような憧れでまったく同じ成功事例を辿ろうとするやり方です。
10年後の新しい時代に向けて積み重ねるべきものを解説します。
ライフスタイルを楽しむことで実力と影響力を高める
まずは、できることを増やしていかなければ仕事になりません。
基本的には「ライフスタイルを全力で楽しむ」ということが仕事の質を向上させます。
仕事ができる人はよく遊ぶなんて言いますが、欲求→ライフスタイル→仕事とつながっている状態を作ることができれば正しいと言えます。
自分の中にある欲求を満たしていき、さらに新しい欲求が増えていくと自然にスキルも知識も身についていきます。
これが仕事の質を向上させて、価値を生み出します。
後で説明しますが、ここで「〇〇さんみたいになりたい」という思いから、〇〇さんと同じようなスキルを身につけるために頑張ってしまうと大概失敗します。
行動はいつも欲求を根拠にしましょう。
つまり、ライフスタイルを楽しむことを第一にすれば良いということです。
就職する場合も、起業する場合も、ライフスタイルと仕事の方向性に沿った内容のものを選べば問題ありません。
ライフスタイルを楽しんで実力と影響力を伸ばし、毎日2~3時間の仕事の時間で身の回りの課題や問題を解決していけば、生活に困ることは無くなります。
次項で詳しくお話します。
仕事の方向性に合った解決できる身の回りの課題を片っ端から解決する
ここからは仕事で何をするかについてです。
あなたが解決できそうな身の回りの課題を片っ端から解決する、これだけです。
以下の4つの条件を満たす課題を見つけ出しましょう。
☆身の回りで起きていること
・仕事の方向性に合致していること
・短期間で解決できそうなこと
・誰も手を付けていないこと
そして、ガンガン解決していき、その方法を教えたり、もっとたくさんの人の同じ課題を解決してあげることができれば仕事になります。
コンテンツ(動画やブログ記事)で解決してあげられるような、あなたの時間や労働力を使わないで解決できることであれば無料で提供してしまっても良いでしょう。
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課題の見つけ方ですが、とにかく「身の回りで起きていること」をリストアップしていくと良いでしょう。
誰か困っている人がいたり、悩んでいる人がいたらメモ。
大量に課題をリストアップして、その他3つの条件に当てはまるものからどんどん解決していきます。
1人困っている人がいたら他にも困っている人はいるはずです。
特に、自分が困ったことを解決したら、それを他の人にも配ってあげるのが良いです。
覚えておきたいのは、長期間かけてスキルや知識を学んで「いつか必ず〇〇してやる!」ってのは仕事じゃないということです。
夢を持つのはいいですが、それがライフスタイルから離れてしまっている人もいますし、今すぐ解決できないなら何の価値もありません。
自分が「やればできるはず」と思うのは勝手ですが、仕事の時間は今解決できることを小さなことでもいいからバンバン解決することです。
簡単に言えば、アンパンマンになれば良いと思います。
パトロールして、困っている人がいたら手伝ってあげます。
以上です(笑)
ただ、アンパンマンは暇だからパトロールできるわけです。
彼は飯食わなくていいし、アンパンなので、仕事する必要も本当は無いから課題を発掘する時間がある。
この時間を捻出しなければいけませんので、次の項で解説します。
与えられた仕事は誰よりも早くこなす←これも課題
就職している人に当てはまることですが、自発的に課題を発掘して解決する時間なんてないですよね。
与えられた仕事をこなすので精一杯だ、と感じているはず。
ただ、よく考えて欲しいのは、与えられた仕事をこなすのであればアルバイトでもOKということです。
最近はAIがチャットでお客様対応してくれますね。
電話対応、コールセンターもどんどん無くなっていくでしょう。
だから、私たちは欲求を根拠にしたやりがいある仕事を見つけて、その方向性に合致した課題を自ら見つけて解決することが1番大きな価値になります。
というわけで、与えられた仕事はとにかくスピード上げてさっさと終わらせないと価値のある仕事はできません。
これも1つの課題です。
もしあなたが、与えられた仕事をこなすだけで1日10時間かかってしまい、課題を発掘する時間すらないとします。
この場合、会社側が「課題を発掘する時間を社員に持たせることができない」という課題を抱えているということです。
この課題を解決することができたら、会社はあなたを価値のある人材だと認めるでしょう。
良い会社はこの課題を解決できる人間が最低でも1人います。
だから、良い会社なんですね。
もし、作業ばかりの仕事で手一杯の人ばかりの会社であればチャンスです。
あなたがそれを解決する最初のひとりになることができますからね。
課題は分解して原因を特定し、大量の解決策を実験することで検証結果をもとに失敗しながら解決していきます。
…と考えていくと「自分にそれをやらせてくれるのか?」という疑問が出てきますね。
周りの協力を得ながら、失敗する可能性を前提に「実験」を繰り返す
例えば「仕事の効率UP」を課題にするのであれば、仕事のやり方・フローを変えてみたり解決策を試していくわけです。
就職して会社員1年目の人にそんなことできなさそうだと感じたりします。
先ほどもお伝えしましたが、「短期間で解決できそうなこと」をやればいいので、できないならやらくてもいいです。
ただ、すぐにできないと決め込むよりも、今できることは無いかを考えるようにすると、意外とできることは多いです。
例えば、「上司に解決策を提案する」というアプローチなら可能性があります。
前提として、上司が話を聞いてくれる人で、しかも失敗する可能性がある解決策を「実験」するという名目でどんどん試してくれる人かどうかがカギとなります。
このように、周りの協力を得ないと解決策を試すことができないという状況はたくさんあります。
また、課題に対する解決策は検証ベースで行い、周りもそれを認識していることが大事です。
「この解決策で課題を解決できるから信じて!」というやり方は、失敗が続くと重荷になります。
そうではなく、「この方法を使ったら効率がUPするか検証したいので実験に協力してもらえないか?」という誘い方をしましょう。
普段から周りとコミュニケーションを取り、他人の課題解決に取り組んだり、困っている人を助けていれば、実験の協力を仰ぐのも難しくなくなるはずです。
「ホーソーン効果」という言葉をご存知でしょうか?
実験対象になることで見られている意識や期待されている意識が生まれ、実験内容とは関係なくパフォーマンスが向上したり、病気が改善したりすること心理的効果を言います。
「仕事の効率UP」という課題で上手く他人の協力を得ながら実験ができたらホーソーン効果が生まれます。
つまり、協力を得ながら実験をする意識を持てば、解決策がなんであっても今よりも良い結果が出やすいということです。
ホーソーン効果だけでパフォーマンスが200%UPなんて事例もあるので、なんでも上手く行く人というのは、もしかしたら「協力を得ながら実験をするのが得意な人」と言い換えられるかもしれませんね。
逆に、「なんでみんなこうしないんだ。効率が悪い。」と常に怒っている人もいます。
大概、この人がいると仕事が進みづらく感じるものです。
これはホーソーン効果の逆の効果を生み出しているわけです。
この人と関わりたくない、この人に協力したくない。
だから、解決策とか仕事のやり方とかは関係なく、この人に関わると全体の仕事のパフォーマンスが落ちるわけです。
「協力してもらうこと」
「実験ベースでやること」
この2つがそろえば、課題解決の成功率は上がっていきます。
若手会社員でもできることですし、起業するならなおのこと協力者を募りながらどんどん課題を解決していきましょう!
間違った「夢の見方」と「夢の叶え方」
最後に「夢」について注意点を書いておきます。
遠い夢や目標を持つときに、大きく欲求から離れてしまっている場合があります。
いくら頑張っても結果が出ない、成長しない…。と思っていて、その原因は行動量不足だという人がたくさんいます。
行動選択が欲求から大きく離れていて、行動力が全く生まれない状態になっているんですね。
魅力的な夢や目標があると、今現在、欲求を満たせずに「頑張る」状態が続いてしまうことがあります。
ライフスタイルがつまらないので行動量がどんどん減っていき、自然な成長ができないのです。
欲求は互いに満たし合う性質があります。
小さな欲求を満たすと、他の欲求が満たしやすくなります。
大きな夢を持つのは良いですが、今すぐ満たすことができる欲求を満たすことの方が大きな結果につながります。
夢への努力(欲求とは離れた行動)は毎日ほんの少しだけでいいと思います。
例えば、歌手になるという夢があったとします。
ハードな練習や、面白くない基礎練習にたくさん時間を使ってしまった場合、練習の質はどんどん落ちていきます。
「とにかく長い時間練習すれば上手くなるだろう」と考えますが、つまらないし苦しいから理想的な練習時間を確保することができなかったりして、また自分を責めての繰り返し。
しかし、逆に毎日ほんの少しだけ、先ほどお伝えした仕事をするような感覚で、小さな解決できそうな課題を見つけて、実験をするように練習を重ねていけば少しずつ確実に上手くなっていきます。
無駄に時間をかけるのではなく、自分の声のどこに課題があるのかを発見して、今すぐできることから集中的に短期で改善できるはずです。
そして、欲求は満たし合う性質がありますので、ひとつの課題をクリアすると他の課題がクリアしやすくなり、爆発的な成長へとつながっていきます。
漠然と大きな夢を持ち、努力しているふりをして「楽しいかどうか」を悩みながら辛い練習をするはやめましょう。
まず、その行動のどこに欲求を満たす要因があるのかを明確にして、何が好きなのかわかった上で行動していきます。
夢があって目標を達成したいのであれば、まず今すぐ解決できる課題を見つけるところから始めましょう。
課題の解決は仕事と同じです。ちょっと大変だし、面白くないこともある。
だから、毎日少しだけしかできないことを自覚しましょう。
毎日ちょっとしかない課題解決の時間を大切にして、適当な練習をせずに、小さな解決できる課題を今すぐ解決するつもりで取り組んでください。
小さなことからひとつずつ解決していけば、加速度的に成長スピードが上がり、短期間で夢を叶えることができるはずです。
今回は以上です!
次回は、「ペース」と「狙いのあそび」について解説します。
ペースが遅くて悩んでいる人は、もしかしたらその「ペース」が最高に自分に合っているのかもしれません。
また、行動力はあるのに結果が出ない人は「狙いのあそび」が広すぎるかもしれません。
あなたの性質を上手く利用した目標達成の考え方をご紹介していきますのでお楽しみに!