このままじゃダメだ、と思っているのに就職する気になれない人への記事です。
やる気が出なかったり、何かスキルを身につけようとしても集中力や継続力がなかったり、そんな考えを繰り返しているうちに自分が何をしたいと思っているのかわからなくなってしまう人は多いです。
特に、学生時代は勉強ができたり、何をするにも平均以上でこなせてきた人はこの状態になりやすいです。
何でもやればできる人は、1つに絞るのが超難しい
まずは「自分が何がしたいのかわからない」という気持ちをほどいていきます。
本当にやりたいことが何なのかわからない、ということは、やりたいことがたくさんあるということです。
実は、逆なんですね。自分が何がしたいのかわからないというのは、
・好きなこと
・興味のあること
・解決したこと
これらが人よりもたくさんあって、どれでも選ぶことができる状態の人である可能性が高いです。
どれをやっても、集中して継続すればできてしまうイメージがあるから1つに絞ることができません。
もっと言えば、無理矢理1つに絞るとその他の欲求や可能性を犠牲にすることになります。
はじめは集中してワクワクしながらやってるのでいいのですが、結局犠牲にしたその他の欲求が気になり始めて、1つに絞ったことに違和感を抱いて結果が出る前に途中挫折します。
あなたの欲求は1つじゃない、というか100個以上あるよ
誠実でまじめで1つのことしか考えられない人は、短いスパンで1つに集中するのが得意なので、何でも平均以上にこなせるようになります。
しかし、1つのことしか考えていないので、他の欲求が犠牲になってバランスを崩します。
欲求のもとは
・好きなこと
・興味のあること
・解決したこと
これらなんですが、たぶん書き出して細分化したら100個以上になります。
1つに絞ったら99個犠牲になります。だから、何をやっても続かないのです。
1つの欲求に集中し、犠牲になったものが恋しくなって中断、また1つに集中し、他が気になって中断、この繰り返しで永遠に定まらないサイクルにはまります。
これを繰り返していると「自分が何がしたいのかわからない」という迷宮に足を踏み入れることになります。
どうせそうなると思い込んでいると、すべてのことに対してやる気も集中力も出なくなります。
その結果、何か1つに決めて就職しよう、なんて思いを抱いてもどうしても意欲がわいてこなくなる、という仕組みで心がバランスを崩していたわけです。
解決策としては、欲求を全部書き出して、それを根拠にできるだけ多くの欲求が手に入る仕事を選ぶと一気に状況が良くなります。
私はこの欲求を「GROUND OF WORKS」と呼んでいて、仕事を選ぶための根拠となるものとしています。
ここからキャリアを設計していくのですが、その話はメルマガで詳しくご解説してますのでよろしければご登録ください。
「人の世話を焼くのが好き」と感じたら要注意
どんな仕事をすればいいかはよくわからないけど、「人の世話を焼くのが好き」とか「人に教えるのが好き」と感じていたらちょっと注意が必要です。
まずは「自己重要感を満たしたい」という欲求がある、という可能性が高いことで、その欲求を満たしたいと考えるのは問題ありません。
ただ、あなたの欲求はそれ以外にもたくさんあるので、短絡的に「介護の仕事」とか「学校の先生」とかを仕事に選んでしまうと、他の欲求を満たしきれないかもしれません。
他の欲求を満たしきれないと、仕事をやめたくなったり、他のことが気になりだしますのでご注意ください。
また、「仕事」というワードから「人の世話」というワードが連想されることは、
・誠実
・真面目
・直列思考
という性格であることが予想されます。
とくに「直列思考」の場合、仕事についての理解を深めるのが難しいです。
仕事をするのは、究極的には「自分のため」です。
・お金が欲しい
・好きなことに携わりたい
・興味があることをやってみたい
・解決したいことに取り組みたい
これらの欲求を満たすために仕事をします。だから、完全に「自分のため」にやるべきです。
しかし、自分のために頑張っても満たすことのできない欲求があります。
・お金
・他人からの気持ち
この2つは自分のために頑張っても絶対に手に入らないものです。
お金も、尊敬も、信頼も、愛情も、誰かに良い影響を与え、他人からもらうことでしか受け取ることができません。
だから人は仕事をします。
言葉は少しおかしいのですが、
「自分の欲求の中の一部(お金や認証)を満たすために他人のために何かをする」
ということです。
認証というのは、他人に認められること、尊敬・信頼・愛情をもらうことを指します。
結論を言えば、
8割は自分のために行動し、そこで得たスキルや特技を2割かけて人のためにやる
というスタンスでOKです。割合はお好きなように調整してください。
しかし、直列思考の人は、「自分のため」と「他人のため」を両立することが難しい。
仕事は「他人のため」と思うと、すべての時間を他人のための活動にあててしまい、「自分のため」が置き去りになります。
すると欲求のほとんど(お金と認証以外)が置き去りになってしまい、違和感を感じて仕事を辞めたくなります。就職する前の場合は、仕事をすることを考えると就職が嫌になります。
お金と認証をもらうには「他人のため」ですが、好きなこと、興味のあることをやるのは「自分のため」です。
これらすべての欲求を満たしていくことに「仕事」というフレームをつけて、自分に合ったバランスを調整します。
「自分のため」と「他人のため」を両立できていないと、仕事は面白くなりませんし、人生自体の価値も下がってしまうでしょう。
ちなみに、「人の世話を焼くのが好き」というのは、「認証」が欲しいからです。
仕事=他人のため⇒お金と認証を得るため、という仕組みが無意識にわかっているので、連想してしまうのでしょう。
自分の好きなこと、興味のあること、解決したいことをテーマに、自分のために活動をして、そこで得たスキルや特技を利用して「人の世話を焼く」ということで両立できます。
「人の世話を焼く」=介護、先生
とならないように、自分を丁寧に理解してあげてください。きっとやりたいことや好きなことがあるはずです。欲求をすべて満たして楽しく仕事しましょう。
自分の中にある欲求をすべて洗い出す方法はメルマガで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
・就職する意欲がわかない
・自分が何がしたいのかわからない
・すべてのことに対してやる気、集中力がない
・人の世話を焼くのが好き
こんなふうに感じたら、「自分のため」と「他人のため」の両立ができておらず、自分の中にある大量の欲求を犠牲にしてしまう癖を持っている可能性があります。
欲求をできるだけ多く同時に満たすことができる仕事を探すことで、ワクワクするような仕事を見つけることができます。
仕事を探す前に、まずは自分の欲求をすべて洗い出すことから始めてみましょう。