今回は事業を自動化する方法について解説します。
自動化をする目的は、
・自分の好きな仕事だけできるように
・不労所得的な収入源にしたい
・さらに他の事業を立ち上げたい
という感じですかね。あとはなにか問題が起きたときや、緊急の仕事ができたときに自由に動ける状態にしておくのは何かと有利です。
経営の何を自動化するのか?
経営の自動化というのは、「自分がいなくても仕事が回る」という意味ですが、まずは何を自動化していけばいいのかを解説します。
最低限、以下の3つを自動化できると自分がいなくても収入が入る状態を作れます。
・集客
・販売
・提供
会社が大きくなってきたら他にも組織作りとか管理とか、課題抽出とかPDCA回すのとか自動化したいです。
簡単に言えば全部自動化ですね(笑)。
とりあえず、自分がいなくてもいいことを目指すならこの3つが自動化されればOK。
自動化するために必要な手順
経営自動化の手順を簡単に説明します。
①ITで自動化>②人に任せる>③自分でやる
です。
ITで自動化することを第一優先にして、ITでは難しいところを人に任せて、最終的にどうにもならなければ自分でやるという感じです。
ITなんていうと「プログラミングして、システム作って、アプリやツールで…」と考えがちですが、そんな難しいことではありません。
ブログだってIT、メールもLINEもITです。
商品の説明をするのは対面での営業ではなく、WEBサイトのページ1枚(LP=ランディングページといいます)に変更すればそれは立派なIT化でしょう。(※あってるのかな?)
保険をネットで売り始めたのがライフネット生命でしたね。
これが「販売」のITによる自動化です。
決済もpaypalなどのWEB決済サービスが増えてきています。
クレジットカードを利用してもらうことで、入金の確認をすることなく決済が完了します。
また、paypalと連動して、支払いが終わり次第商品をWEB上で提供することもできますので、「提供」をITで自動化することができます。
ブログ記事を検索上位に表示させて見込み顧客を呼び込むようなコンテンツマーケティングも「集客」のITによる自動化です。
商品がWEB上で提供できるのであれば、一切人が動くことなく自動的に商品が売れていきます。
私の収入源の1つにゲーム実況の本がありますが、これはPDFでの提供となっているので完全に自動化されています。
ブログには毎月15万人の方が訪れますが、ほぼすべての人がゲーム実況に興味を持っている方で、その人たちが書籍の存在を知ってくれて、サイト上で書籍の詳細を読み、PayPalを通してクレジットカードで決済をして、自動的にメールが送信され、取引が終了します。
私はまったく動かなくても、価値が提供できる仕組みができているのです。
お客さんとの対話が必要だったり、商品が実物の場合はITで自動化することができませんね。
その場合は人を雇ってお願いしましょう。
最近は細かい仕事にまで外注先があるので、お金を払って業務を委託するのも良いでしょう。
できればすべての業務を自動化して、商品の品質を上げたり、新しい事業の仕組みづくりをしたりあなたにしかできない仕事に集中すると、さらに大きな価値を生み出すことができます。
あなたじゃないとダメなことなんて1つもない
自動化の話をすると「IT化はできないし、任せられる人もいない」と言われる場合があります。
ちょっと冷静になって考えればわかると思いますが、あなたにしかできない、なんてことがあるでしょうか?
世界で唯一、自分しかできない仕事というのは、残念ながらありません。
問題は任せられる人がいないのではなく、採用の方法がわからなかったり、人を雇うお金が無かったり、外注先の知識が無かったり、仕事の振り方がわからない、という部分に問題があります。
よくよく話を聞けば、面倒くさい、という理由だったりしますしね(笑)
人を雇うのは恐いですが、外注だったりアルバイトなら人生を預かるわけではないので気が楽です。
業務をしっかり細分化して、行動目標にまで落とし込んでしまえば管理もしやすいです。
特別なスキルが必要なことだとアルバイトではできないこともあるでしょう。
しかし、それでもできる人はあなた以外にもたくさんいるはずです。
能力の高い人を雇うお金が無いということなら、そのスキルもさぞ高レベルなスキルなのでしょうから、がっつり働いて収入基盤を作って雇いましょう。
私の場合は課題を見つけて解決策を考えるのが好きなので、それに集中しています。
課題を見つけて、解決策を考え、中間目標を設定し、その結果を出すための行動目標を仮説として設定します。
で、行動は他人に任せます。
最終的には、課題の抽出も部下にお願いできる体制を作り、私は大きな目標設定と大きな業務分割だけを考えて進めて行けるのが理想です。
このように、自分がどの居場所にいたいかを決めて、それ以外の業務は全部任せてしまうといいでしょう。
何が好きかを明確に把握して、それ以外やらない環境を作れたら価値は最大化していきます。
あなたじゃないとダメなことなんて1つもないので、さっさと人に任せて、さらに大きな課題に取り組む時間を作りましょう!
自動化だけじゃなく結果の保障も作る=システム化
自動化をしながら考えなくてはいけないことが「結果の保障」です。
自動化されていても、出てくる結果がマイナスでは意味がありません。
以下の方程式を覚えておきましょう。
自動化 + 結果の保障 = システム化
利益の出るシステムを作ります。
100円をある箱に入れたら、出口から101円が出てくる。
これがシステムです。
この+1が確定していることを結果の保障と呼びます。
結果の保障を得るためのWEB集客バリューチェーン
結果の保障を得るためにはWEB集客バリューチェーンを使って数値を計測します。
オウンドメディアマーケティングであれば以下の図のようになります。
他の記事の流用ですみません(笑)
ブログにアクセスした人が1%の確率でLP(商品の説明、販売ページ)に移行して、そのうちの10%の人が商品を購入する、という流れです。
これがわかっていれば、例えばブログへのアクセス1回に対して10円のコストをかけられるという計算になります。
…わかりますかね?
100万円コストをかけて10万人のアクセスを呼び込むと、商品が100個売れて100万円出てくるのでプラスマイナス0円です。
ここが集客コストの損益分岐点ですね。
1アクセスを5円で買ってきたらコストは50万円になって、売り上げが変わらず100万円なら利益は50万円です。
自動化ができているなら、商品の価格を上げたり、アクセスの移行率を上げたりして、経営の改善をしていくことができます。
このようにバリューチェーンによって数値を管理すれば結果の保障を得ることができます。
新規顧客獲得コストとLTV
ちょっと難しい話が続きますが、わかる人だけついてきてください。
LTVとはライフタイムバリューのことで、生涯顧客価値です。
1人のお客さんがいくら使ってくれるかですね。平均顧客単価なんて言い方でもいいでしょう。
上記の図の場合、商品が1万円のものしかありませんので、LTVは1万円です。
この商品とは別に、さらに価値の高い商品を作り、10万円で販売したとします。
1万円の商品を100人が買って、そのうち10人が10万円の商品を買うと、売り上げは200万円になります。
こうなるとLTVは2万円になります。
さきほどの話で言えば、1アクセスに20円までかけられるようになったということになります。
さらに広い市場で集客をできるようになったり、広告の表示頻度や表示位置を有利にすることができますね。
すると売り上げが伸びて、さらに広告を出すことができるようになり、事業が拡大していきます。
特に定期購入型のビジネスではLTVの計測に力を入れましょう。
月額1万円のサービスの場合、顧客が100人いると毎月100万円の収入になります。
もしリピート率が50%の場合、次の月には50人が解約します。
次の月には25人、次は12人…と計算していくと100人のお客さんが支払ったお金の合計は約200万円となり、1人あたり2万円です。
しかし、リピート率を75%まで上げるとどうなるでしょうか?
失客率を50%から25%に半減させるとどうなるか、と考えるとわかりやすいです。
答えは売り上げは倍の400万円になります。
失客率を半分にすると売り上げは倍になるんですね、すごいですよね。
ちなみに、リピート率を75%から88%まで上げると売り上げは800万円になります。
LTV計算の魅力はこれだけではありません。
100人のお客さんが次の月に50人解約した場合(リピート率50%)、同じ売り上げを上げるには50人の新規顧客を呼び込む必要がありますね。
しかし、25人しか解約しなかったら(リピート率75%)、同じ売り上げを上げるのに25人の新規顧客を呼び込むだけで良いのです。
リピート率を上げてLTVを改善することによって、集客への負担を軽くすることもできるというわけですね。
ただ、せっかくリピート率を上げたのであれば、集客の手を抜くのではなく、ガンガン攻めて広げたいところではありますね。
ここまでがシステム化の全貌です。
自動化+結果の保障=システム化
しっかり覚えてくださいね。
ちなみに、私はこの概念だけでせどりを自動化してかなり自由な時間が増えました。
実践すればきっと効果が出るはずですよ^^
まとめ
で、ここまでの内容を商品開発をしながら一緒に考えてしまいましょう、というのがこの記事の本題になります。
商品開発をビジネスモデルごと一緒にやってしまえば、あとは仕組みを作るだけになります。
※作る作業が一番面倒なんですけどね!!
今回は以上です!終わり!