今回はハブパーソンに協力してもらって集客する方法をお伝えします。
意外とこの方法が一番起業家的であり、商品開発に集中できる点でかなり優れた方法だと思っています。
ハブとは【中核】という意味で、ネットワークの中心になる人をハブパーソンと呼んでいます。
市場をネットワークで切り分けてハブを探す
とりあえず名前を付けておきたいのですが、【ネットワークハブマーケティング】とでも名付けましょうか。
市場をネットワークで切り分けて、ハブを探したり、自分がハブになることによってその市場を独占することを指します。
簡単に言えばfacebookの初動のようなやり方です。
どこかの学校で流行らせて、商品の改善を行いながらシェアを広げて、シェアが80%を越えたら次の市場に行く、という感じ。
そもそもシェア80%を狙える市場を選ばないといけないので、ネットワークができていることや、ニーズがマッチしていることが市場選びの条件となります。
というわけで、商品にマッチするニーズを抱えた人が集まって、ネットワークができている場所や団体、WEBサービスを見つければ良いということになります。
ちなみに、ネットワークというのはコミュニケーションが頻繁に行われているという考えでOKです。
話をしたり、情報交換したり、遊んだり。
コミュニケーションが頻繁に行われている場所は、商品のシェアが伸びるほどそれが話題になる可能性が高くなります。
すると、みんなでそれを使おうという意識が高まり、しかも市場独占状態になると外へ外へと口コミで広がっていく動きに変わります。
商品を売るための市場を考えるときに、ニーズで切り分ける場合は多いです。
検索重視のコンテンツマーケティングが流行している昨今、その傾向はとても強くなっていると言えるでしょう。
ブログマーケティングしかやり方を知らない場合は、もしかしたら市場をニーズや属性(年齢、性別、職業、年収)でしか分けたことが無いこともあるでしょう。
しかし、地域や団体、組織で市場を切り分けるのもかなり重要です。
みんながその商品を利用していて、しかもその商品から受け取る価値を評価している場合にはネットワークの強さがマーケティングにもろに影響するからです。
特にネットワーク外部性を伴う商品やサービスにおいては、市場独占がとても顕著にマーケティングに影響を及ぼします。
もちろん、その他すべての商品において、価値の認識を広めるという面では市場のシェアを獲得することが大きな効果を生みます。
※ネットワーク外部性とは→利用者が多いほどその商品の価値が上がること!
特定の学校、趣味仲間、勉強仲間、特定の会社などなど、コミュニケーションが行われている場所が対象です。
市場をネットワークで切り分けて、独占できそうな場所を狙っていきましょう。
ハブパーソンに協力を得るための条件
まずは、「はたしてそんなことができるか?」「可能なのか?」という疑問が出てきますよね。
「できるorできない」というよりも、やるんです。
むしろ、それができないなら、大きな市場でたくさんのお客さんを喜ばせるなんて無理です。
大事なことはテストマーケティングの意識を持つことです。
「俺の力を見せつけてやるぜっ!」という雰囲気を持って、見知らぬネットワークに侵入したらそりゃ嫌われます(笑)
しかし、試してもらいたい、意見をもらいたい、という気持ちで実験をするつもりでいれば意外と協力してもらえるものです。
そこで「これは素晴らしい!早くみんなに広めよう!」となるか「うん、いいね。頑張ってね」となるか、その反応自体が評価となります。
商品が悪いのか、そもそも選んだ市場ネットワークが悪いのかはわかりませんが、「素晴らしい!もっとやれ!」とならなければ失敗です。
原因を特定して対策を考えます。
どうせ商品は改善していくものなので、評価がどうなっても問題ではないのですが、大事なことは拡散すべき「モノ」があることが重要です。
「モノ」を無料で提供することによって、意見をもらったり、背中を押してもらったり、無視されたり(笑)、何らかのアクションが起こります。
なにも「モノ」を持たないで、「何か仕事は無いかな?」という感覚では何も起こりません。
「モノ」に関しては、もちろん物質的な商品だけではありません。
・物質的な商品
・サービス系
・パフォーマンス(スキル)
・WEBツール
などなど、商品となるものはなんでもOKです。ただし、その商品にマッチした市場ネットワークを選ぶことが重要です。
ネットワークに入っていく以上、商売っ気ばかり出していてはいけません。
大事なことは「身近な人」になることです。
以前、LPと商品開発を同時に行うという話をしましたが、身近な人に商品を試してもらったり、商品説明を聞いてもらったりして、商品が喜ばれるものであるかを確認したり改善していくのがとても効率の良い商品開発+マーケティングとなります。
身近な人になるには、時にはビジネス以外の話をすることも大事ですし、純粋に人間同士として仲良くただ話をする必要があります。
一緒にいる時間が長いほど緊張もなくなりますし、友達を作るという意識を持ってネットワークに入っていきましょう。
ネットワークの中で「身近な人」になることができたら、試してもらいたい、意見をもらいたい、という気持ちで実験に協力してもらいましょう。
お客さんとして扱うのではなく、あくまで実験に協力してもらう意識です。
お金をいただく必要もありません。実績や成果を出すことで後につなげます。
そうすることで、ハブパーソンは自然に紹介を申し出てくれるでしょうし、次につながる一手を自ら出してくれる可能性が高くなります。
正しい市場ネットワークの見つけ方
では、適切なネットワークをどのように見つければ良いでしょうか。
この話を聞いて、「うーん、私の商品が独占できそうな市場ネットワークはどこにあるだろうか…」と腕を組んで考えても、心のうちからネットワークは出てきません。
ネットワークの存在は予想で見つけることもできますが、考えて予想通りに見つけるものなんてたかが知れています。
ネットワークは現実に存在するもで、論理的に考えて見つけるものではありません。
外に出ましょう。
なんならインターネットでコミュニティーを探すのも良いでしょう。
とにかく人と話をすることで、どんなネットワークができているのか、知識を広げましょう。
社会がどうなっているか、どんなネットワークがあって、ネットワーク同士がどんなつながり方をしているのか。
自分でネットワークマップを作るくらいのつもりで、外に出て人と話をしましょう。
そして、身近な人になったら自分の商品の実験対象となってもらい、意見をもらいながら商品を改善していきます。
基本的には無料提供でどんどん利用してもらって、市場を独占する破壊力を持った商品を作り上げます。
1つの市場が独占できるレベルになったころには、商品はかなり品質を上げていることでしょう。
次の市場を独占するのは意外と簡単になったりします。
商品に合った市場ネットワークが見つかるまで、ガンガン紹介してもらって人に合うくらいで良いです。
家の中でうなりながら考えても、適切なネットワークは見つかりませんのでご注意です。
ネットワークを作る時間を省き、既存ネットワークで商品テストをする
ここまでの記事で集客について語ってきましたが、今回の集客は「既存ネットワーク」を利用した集客です。
一番効率が良いでしょう。
WEB広告も、コンテンツマーケティングも、どちらも自分でネットワークを作る集客です。
自分がハブとなって人を集めるのは、とても時間がかかります。
実は、コンテンツマーケティングの記事でかなり念を押しましたが、ネットワーク作りは時間と労力のコストが異常です。
めちゃくちゃ作るのが大変なので、商品開発に時間をかけることができなくなってしまいます。
このブログ【GROUND OF WORKS】は3年後に起業したい人を助けるサービスをリリースする予定ですが、商品開発には全く手を出していません。無理です(笑)
※別枠で広告系の会社の準備はしています
だから、起業を考えているのであれば、まずはこのネットワークハブマーケティングからスタートするのが良いと思います。
特に情報系の起業から入った場合は、いきなりネットワーク作りから入ることしか頭になく、商品開発がないがしろになるケースが多いです。
ブログでアクセスを集めたけど、商品が無いから広告だけ貼って、あとは物販アフィリエイトくらいしかやってないという超もったいない運営をされているのをよく見かけます。
つたない稚拙な商品やサービスで良いので、もっと外にでてアイディアを聞いてもらったり、商品の実験に協力してもらいましょう。
きっと何かしらの前進を経験できるはずです。
特に私も含めたブロガー諸君、お日様の光を浴びに行こう!(笑)
足を使ってすでにあるネットワークに飛び込み身近な人になり、ハブパーソンを含めた多くの人に商品の実験台として協力してもらい(はじめは無料でOK!)商品の改善をしていく。
この流れを何度も続けて、多くの人が「素晴らしい!最高だ!」と言ってくれるようになってからマネタイズを考えるようにしましょう。
はじめは実績も商品力もなく、大きなネットワークで身近な人になるのが難しいと思いますので、話を聞いてもらえる小さな市場ネットワークから独占していきます。
少しずつ独占市場を増やしていき、タイミングをみて課金することで自然に広がっていくようになるはずです。
今回は以上です!