私は古本の「せどり」(転売)で起業しました。
当初は「こんな仕事、起業でも独立でもなんでもないわ」くらいにバカにしていました。
「もっと人の役に立つ、起業らしいことがしたい」って思っていました(笑)
しかし、現在いくつかの事業を経験してわかったことは、せどりも立派な事業ですし、逆に「人の役に立つ起業らしいこと」というかっこつけたような仕事ほど大きな成功には至っていません。
上手く行ったのはすべて、仕事として成り立つもの(需要が見えているもの)で、今すぐに「できること」でした。
かっこいい起業をしようとすると、たいがい自分には難しいことに取り組んで撃沈するんですよ(笑)
「やりたいこと」とか「なりたいもの」を頑張って仕事するぞ~ってのはすごくかっこいい目標なんですが、起業って仕事をすることに変わりないですから、できることをやらないとお金は入ってきません。
ということで今回は、起業するならやることは何を選べばいいか、について私の経験をもとにお話していきます。
「できること」を基準にやること決めたら成功した
私がはじめての起業でいきなり上手く行ったのは「できること」から始めたからです。
とにかく満員電車や早起きするのが嫌で嫌で、そこから逃げ出すために何をしたらいいかを考えて始めたので、今すぐ稼げることから入ったわけです。
これが小当たり。
古本せどりというもので、bookoffで買ってAmazonで販売するという簡単なお仕事でした。
※今はたぶんそこまで大きな利益が上がらないのでやらない方がいいです。
問題は、せどりが軌道に乗った後のことでした。
せどりはある程度稼げるけど、起業っぽくないしかっこ悪いって思っていたので(まぁ今でもそれは思ってますけどね(笑))、何か良いビジネスのアイディアは無いかと色々やったわけです。
でも、その考えで始めたものは何1つ上手く行きませんでした。
この辺は次の章で話します。
で、次に運送業を始めたんですね。
これは免許持ってたし、少し資格を取れば簡単に仕事が始められると思ったからです。
集客については当時ブログ集客の勉強をしていて、こちらもすぐに始めて結果を出せると思いました。
つまり、運送業は今すぐ「できること」だったんです。
中当たりくらいの成功をしました。
この時点で、自分が働かなくても生きていける程度の収入と時間を手に入れました。
2つの事業については、ワクワク感も、イケイケ感もない、そりゃやったらできるよねっていう仕事でした。
この感覚の仕事はたいがい上手くいくっていうのが今回の本題、お伝えしたいことです。
どんなに華やかそうな仕事をしている人でも、裏ではコツコツ他人のためにできることを積み上げているだよなぁってことが伝わったらいいなと思います。
「やりたいこと」を探し続けると結果が出る前に挫折する
せどりから運送業に至るまでの期間と、運送業がうまく行った後、いろいろな事業に手を付けては挫折しました。
結果が出る前にやめてしまった感じです。
ゲーム実況だったり、音楽だったり、まぁいろいろやりました。
でも、それらは全部「やりたいこと」や「なりたいもの」として決めた仕事でした。
すぐに価値を提供できるというよりは、頑張ってこれから技術やスキルをつけて行こうとか、そういう類の考え方で決めていましたね。
仕事として考えて始めるわけですから、収入が伸びたり、自由な時間を増やしたり、そうした結果が出ないと意味が無いわけです。
それを「やりたい」「なりたい」を優先してしまっているので、どうしても感情と行動がかみ合わなくなります。
すぐには結果が出ないから、当然挫折する可能性も高くなります。
それに、いくら頑張っても、目的の結果(収入&時間)が出て来ないんですよ。
行動の目的が「やりたい」「なりたい」なので、どうしてもかみ合わない。
当たり前なんですけどね(笑)
自分に合ってること、やりたいこと、楽しいこと、こういう仕事を選ぶのは良いことなんですが、最優先にするのはやっぱり間違っていると思います。
最優先にするのは「できること」です。
すでに需要が見えている「できること」に一点集中して頑張れば、意外とすぐに結果は出てきます。
目的のためにできることをやる。
「やりたい」「なりたい」は2番手3番手にして、できることの中にあったらラッキーだと思える程度にしておけば、起業の成功率はぐっと上がります。
できることに毎日、短時間かつ全力で取り組む
できることに集中していると、できることが増えて、面白いことややりたいことが出てくる可能性も高くなります。
しかし、はじめのうちはつまらないことばっかりでもおかしくありません。
かっこよくもないし、人に自慢できるようなものじゃないし…という仕事ばかりが選択肢になるかもしれません。
「できるけどつまらないしかっこ悪い仕事」に集中するのはすごく難しいです。
面白くないので長時間頑張るというのは難しい、というか無理です。私には無理でした(笑)
だからと言ってダラダラやっても結果は出ません。
ダラダラやると、「時間をかけているのにそれ相応の結果が出ない」という感じで、就職したりサラリーマンやってるのと変わらなくなります。
そこでおススメなのが、「毎日、短時間かつ全力で取り組む」というスタンスです。
毎日3時間しか取り組んで無いけど、サラリーマンと同じくらい稼げているという結果が出たらうれしいですよね?
起業するとこれができる点がものすごく有利です。
この方法、実際には仕事の総量だったり作業量はサラリーマンと同じくらい働くことになります。
どういうことかというと、サラリーマンは「9時出勤18時定時」みたいな時間制限が少なからずあります。
やることが無いのに無駄に残業させられることもありますよね。
起業して自分で仕事した場合「9時出勤18時定時」みたいな時間制限がなくなります。
やるべきことに集中して全力で取り組むことで、サラリーマンがダラダラ8時間かけてやることを、「うおおおおおおお…!」って気合い入れて3時間でやって「今日の仕事終わり!」と切り上げても誰も文句言いません。
つまり、無駄が省けるんです。
同じだけの仕事をすることにはなりますが、自分の頑張りで時間を短縮することができます。
「サラリーマンやってるけど、毎日集中して仕事に取り組んでるから、これ以上短縮できないよ」って人はすぐに起業してください。
収入が数倍~数十倍になる可能性があります。
年収500万の良く働く人が、起業して1年で年収5000万円になってしまうなんてよくあることです^^
すでにできることに集中できている証拠ですから、起業してもほぼ確実に上手く行きます。
「起業するなら楽しいことをしなければいけない」なんてことはないので、できることを選んでください。
つまらない仕事なら、毎日短時間で全力で取り組んでみてください。
予想以上に稼げることに気づくはずですよ(笑)
やりたいこと中心で生きる
仕事は結局のところ仕事なんですよ。
誰かのためにやることです。お金もらわないとダメですからね。
やりたいことを仕事にしたいって気持ちは大事です。
ただし、できることをやるっていう前提の上でやりたいことをやらないと仕事にはなりません。
また、なりたいものになるための努力も大事ですが、これも努力しているうちは仕事になりません。
お金は稼がないと生きていけないので、はじめて起業するなら「できること」という前提は絶対に外せません。
であれば、「なりたい」という欲求をもとに仕事を決めるは完全に間違いです。
「できること」を仕事にして、短時間かつ全力で毎日仕事をして、できるだけ時間を余らせて好きなことをしましょう。
お金のための仕事は1つあればOKです。
これは「できること」を最優先にして、お客さんのために、我慢して短時間働くという気持ちでやるのがいいです。
私は今、毎日3時間程度しか働いてません。
残りの時間は「やりたい」「なりたい」という欲求をもとに活動しています。
これは仕事にはならないことの方がたくさんありますね(笑)
でも、そっちが人生にとってすごく重要です。
短時間・全力で働いて、できるだけ時間を余らせて、やりたいことを中心に生きる環境を整えるのが良いと思いますよ^^
誰でもできる!できることの例
誰でもできるってのは語弊がある、というかあり得ないんですけど、こういうことで起業すればそれで十分なんだよって例を出してみます。
私の経験上、起業するってなるとなんか難しいことをしたり、競合に大手を意識したりしちゃう場合が多いですよね。
「ECサイト作りたいけど、このジャンルはAmazonが…」とかね。
Amazonなんて競合にならないので気にしなくていいですよ(笑)
例えば…
- エンジニア
- デザイナー
- 引っ越し(手伝い)
- 楽器修理
- iphone修理
- 家事代行
- ブロガー(広告&アフィリエイト)
- ファッション転売
- アクセサリー製作
- カバン修理
- 配達系
- 出張コーチ(楽器・スポーツなど)
- 各種教室
…まぁ上げればキリがないんですけど、明らかに需要があるものってあるじゃないですか?
こういうのを始めれば年収1000万円程度ならどれ選んでも達成できます。
商品やサービスの内容をちょっとずらせば単価を上げることもできますしね。
ずらすってよく言われますけど、あんまり難しく考えずに、自分にできることを当たり前のビジネスに追加してやればいいだけです。
ただし、需要が明確なビジネスを始めるなら、集客の勉強はしておきましょう。
ブログやSNSのやり方、広告の出し方など、集客は勉強して行動するほどうまくなっていきますのでガンガン試してみてください。
4分の運動で疑似的に限界突破の感覚をつかむ
最近ダイエットしてます。
…いきなり何の話だって思われそうですが(笑)
HIITっていうトレーニングをご存知ですかね?
高強度インターバルトレーニングってやつなんですが、20秒全力で動いて10秒休んで、それを8回繰り返すって方法です。
全部で4分ですね。
これやると脂肪燃焼しやすくなるってトレーニングなんですが、今回お伝えしたいのはそこではありません。
このトレーニングは限界まで自分を追い込まないと意味がないらしいのです。
私はこのトレーニングを100m~150m程度のダッシュでやってます。
最後の8回目なんか、もう世界がぐるぐる回って、まっすぐ走れないくらい辛いんです(笑)
そして終わったらできるだけ歩きながらクールダウンをするんですけど、歩くこともままならないくらいフラフラ。
で、こんな状態になることって日常生活ではありえないんですよね。
HIITをやってると、
「あ、自分の限界ってこんなに高いんだ」
って気づきます。
私としては、ここまでの限界を感じたのは高校生以来でした。
高校生時代と言うと、数学で全国ランキングに入ったりしていた時期で、頭も体も全力で動かしていました。
よく考えると、高校卒業以来、こんな限界まで自分を追い込むようなことは一切してきませんでした。
その期間なんと15年ですよ(笑)
今までの人生の半分。
そりゃ満足いく結果も出ないわってわけです。
これが今までの話とつながります。
需要があって「やりたくないけど、できること」が見つかったとしましょう。
お金になるような仕事ってことです。
でも、やりたくない。だから、毎日、短時間だけ全力でやって結果を出していくことにします。
この時、自分の限界を知っておくと、作業スピードや作業時間を向上させることができます。
「辛いからもう無理~」って投げ出していたのが、HIITを行うことで限界を知り、「いや、これくらいならまだいける」って思えるようになります。
作業スピードを上げれば短時間で大量の仕事ができます。作業時間を延ばせばその分仕事量が増えます。
そして、十分に満足できる結果(収入の総量や、収入効率)を得ることができると、やりたいことにかけられる時間やお金も増えるということになります。
「できること」に対して限界まで取り組むという姿勢が強化されるということです。
HIITおすすめですよ。TABATA式って検索してみてください。
簡単に言えば20秒全力、10秒休憩を8セットやるだけです。
8割の力でダッシュするのが楽に心拍数を上げられます。
瞑想すると「やるべきこと」が自然にできるようになる理由
最近流行ってますね、瞑想。
私も半信半疑でした、意味ないだろ~って思ってました(笑)
ですが、結構意味ありました。っていうか、これやらないとすぐ調子悪くなりますね。
先にやり方を説明しておきますが、目をつむって呼吸に集中して、何も考えないようにするだけです。
何か考えてしまったら、それを否定せずに少し考えて、また呼吸に集中します。
これを1日最低5分やりましょうって感じです。
具体的に何が変わるかっていうと、呼吸ですね。
ちょっと意識してみると分かりますが、普段の呼吸ってすごく浅いんです。
特に、何か考え事をしたり、仕事へのプレッシャーで不安になったり、そういうときは本当に浅い呼吸をしています。
脳は全身の酸素消費量の約20%を消費しています。
つまり、呼吸が浅くて酸素が足りないと、脳は正常に働かないってことです。
しっかり呼吸をするってだけでも瞑想する価値があります。
息止めたら5分で死にますからね、人間(笑)
それなのに呼吸が浅いってやばくないですか??
意図的に深呼吸するだけでもかなり違います。
私は以前タバコ吸っていたんですが、その時にも少し思ったんですよね。
「これ、深呼吸が気持ちいいだけなんじゃね?」って(笑)
意外と正しかったのかもしれません。。。
また、脳って意外とずっと使用されてて疲れやすいんです。
車乗ってるときなんかわかりやすいです。
目を開けているだけで、他の車にぶつからないようにとか、信号に従うとか、車道からそれないようにとか、自動的に処理しています。
1日5分間でもしっかり休ませることで、脳の働きは復活します。
人間の脳って低燃費なことが売りなので、休憩させてやると簡単に復活するんですよね。
以前コンピューターにチェスやらせたら人間のプロに勝てたって話がありましたね。
コンピューターすげーって思うんですが、その裏でいろいろ計測されていました。
面白いのは、コンピューターが使用した電力は数千ワットだったのに対して、人間のチェスプロが使用したのは20ワットだったそうです。※毎時かな?
脳は使い続けるとすぐに疲れちゃうんですが、逆に言えばエネルギー消費量が少ないことを売りにしているので、ちょっと休ませてあげるだけで復活しやすいのです。
これが理由で、毎日少しだけ呼吸に集中して目を閉じるだけで、正しい判断を下せるようになります。
「やりたいこと」ばっかりやって結果が出ない人は、もしかしたら常に脳が疲れていて、「やりたくないこと」「つまらないこと」を避け続けているかもしれません。
瞑想して休ませてやるだけで「できること」「やるべきこと」に取り組もうという姿勢になりやすくなりますよ^^
できることをやれば、できることが増えて、やりたいことが見つかる
これは私がいつも言っていることですね。
できることをやり続ければ、結果が出始めて、さらにできることが増えていきます。
できることが増えていけば、その中に「やりたいこと」が見つかる可能性がどんどん高くなっていきます。
今の自分にできることってのはコントロールできません。
はじめはいくつかしか見つからない人も多いでしょう。
そして、できることのすべてが「やりたくない」に分類されている場合も少なくないと思います。
しかし、できること1つ1つ、「やりたい度」が違いますよね。
マイナス10ポイントのものもあれば、マイナス3ポイントくらいのものもあります。
料理はいいけど、洗濯干すのは本当に苦手、とかね。
できることを続ければ、様々な「やりたい度」のできることが増えていきますので、まれに突然変異で「やりたい度プラス30点」とかって奇跡的な仕事が出てきます。
「できること+やりたいこと」ですね。
これが見つかると急激に収入が増えていきます。
それまでは我慢です。
やりたくなくても「できること」を続けることで、いつか爆発できるポジションが見つかるのを待つしかないです。
まとめ:起業するなら、やることは「できること」から
とにかくできることの中から、やることを決めて、一点集中すれば成功できます。
無理に「やりたいこと」を選んで、仕事にできるように頑張るのではなく、「できること」から始めて、結果を出してできることを増やしていきましょう。
- お金があれば集客は楽になります。
- お金があればそれだけでできることが増えます。
- 時間があれば…以下同様。
- 実績があれば…以下同様です。
結果があれば、できることが増えるので、その中にすごくやりたいことも出てくるんですね。
だから、今から起業したいなら、できることをやってすぐに稼ぎ始めてください。
できることが無い人はいません。先ほど書いたできることリストを見て、「その程度でいいんだ」という感覚をつかんでください。
さぁすぐに取り掛かりましょう!
今回は以上です^^